小田井涼平「人の腕触っているみたい」北海道・小樽で出会った大タコに感動 グルメへの情熱が垣間見える途中下車も

2024/07/04 12:00 配信

バラエティー レビュー

小田井涼平「人の腕触っているみたい」北海道・小樽で出会った大タコに感動※提供画像

小田井涼平がMCを務める「小田井涼平のあい旅」(毎週木曜夜8:00-9:00、BSJapanext<263ch>)。6月27日の放送回では、小田井が北海道・小樽を訪問する。100年以上の歴史を持つ小樽運河ではクルーズ船観光を楽しみ、三角市場では贅沢すぎる“わがまま丼”を堪能した。

ノスタルジックで浪漫ある「小樽運河」


今回の旅のスタートは、北海道有数の観光地として名高い小樽運河。水路に沿って昔ながらの倉庫が立ち並ぶ美しい景色を前にした小田井は、「人のDNAに働きかけるようなノスタルジックさがちょっとあるな」と物思いにふける。

小樽運河が誕生したのは今から約100年前の大正12年。当時の小樽は、札幌から近いことから北海道開拓の玄関口として非常に栄えていた。沖に停めた大きな船から荷物を効率的に降ろすため、多くの荷物運搬船が接岸できるように海岸線を埋め立てて造られたのが小樽運河。内陸を掘って直線的に造られる一般的な運河とは違い、ゆるやかなカーブを描いているのが特徴だ。

100年以上の歴史を持つノスタルジックな雰囲気を放つ建物を横目に、小田井は「よう残したなこれ、しかし」と関心したようすで、運河に沿って遊歩道を進む。船の視点からもこの美しい運河を楽しむべく、小田井は運河クルーズで40分の船の旅へ。小樽運河の中央橋から出発し、小樽港・北運河・南運河の浅草橋までを巡っていく。「行ってまいります」と元気に手を振った小田井を乗せた船は、静かに出航した。

海の風にあたりながら、船からあらためて運河の建物を眺めた小田井は「小樽来たって感じするな」と胸の高鳴りをコメント。のんびりと運河を巡る心地よさを感じているのか、「船でゆっくりもええし、この運河沿いを歩いてゆっくりもええし、どっちもええね」と普段よりリラックスした柔らかい声を漏らす。

北運河から折り返すと、小樽運河のシンボルといわれる「旧北海製罐第三倉庫」がしだいに存在感を強めてくる。「歴史を感じる建物が見えてきました」と興味津々の小田井が言うとおり、この倉庫は大正12年に建てられた缶詰の製造倉庫。当時は北海道の水産資源であり、輸出品でもあったカニや鮭用の缶を中心に製造していたという。

「螺旋階段があったんやろうけど、下が朽ちてなくなってるわ…」と小田井。歴史ある製造倉庫は全体的に老朽化が進んでおり、壁面の一部が剥がれ落ちているようすも。2020年には一時解体の危機に瀕したが、保存を要望する多くの声から存続が決まったそうだ。

ちなみに小田井が「螺旋階段」と呼んだのは、正しくは「スパイラルシュート」という荷物を上から下に降ろす滑り台。当時アメリカから導入した最新の設備で、小樽ゆかりの作家・小林多喜二の小説『工場細胞』にも登場している。

クルーズ終盤には、船はいよいよ最大の見どころ南運河へ。航路のなかでも建物を間近で見られるスポットで、ゆったりと進むクルーズ船からは、各倉庫の特徴をよく観察できる。倉庫のこまごました装飾に目を惹かれた小田井は、「うわ~、なんかあえて、扉の昔からペイントされていた文字残してるのがいいよね。小樽No2とかさ。こういうのが逆に時代を感じさせる」と独特の感性に刺さるポイントを紹介。陸から見る景色とはまた違った、趣あるゆったりとした船旅を楽しんだ小田井だった。

贅沢すぎる食べ比べを堪能できる“わがまま丼”


大正浪漫を感じる小樽運河を散策し、おなかを空かせた小田井は三角市場へやってくる。昭和23年頃に、小樽駅前で露天商が出店したのが始まりの三角市場。「ズバリ安い!」と書かれた看板のある入り口を過ぎれば、なだらかな坂になった約200メートルの通路に所せましと鮮魚店や食事処が並ぶ。

立ち寄った武田鮮魚店で珍しい魚として、北海道の深海魚の「八角」を教えてもらった小田井。身を横に切ったときに八角形になることからその名がついたという。尖った口のギョッとするその見た目に戸惑いながらも、小田井は八角を持たせてもらうことに。特徴的な大きな背びれを広げてみせ、「鳥みたい、もはや!ひれがめっちゃ長いし」と素直に驚きと感動を言葉にする。

続いて、「人の腕触っているみたい」と口にするほど大ぶりなタコの足を両手に取る。その太さは小田井が言うには「二の腕」ほど。立派なタコをまじまじ見ては、「うわ~すごいね」と仰天しっぱなしな小田井であった。

三角市場が持つ大きな魅力の1つが、売店に並ぶ鮮魚を直営の食事処で食べられること。小田井は自分で好きなネタを選び、自分だけの海鮮丼である「元祖わがまま丼」を堪能できる「北のどんぶり屋 滝波食堂」でランチをいただく。

同店で1番人気のメニュー「元祖わがまま丼」では、10種類のネタのなかから3種類もしくは4種類を選べる。今回小田井の「わがまま丼」のネタはボタンエビ、甘エビ、いくら、タコの4種類で決定。ほか店頭で触らせてもらったことから気になっていたのか、八角の刺身も注文する。

美しく盛りつけられた八角のお造りが提供されると、「すごい!ひれで帆を張ってるみたいになってるもんね」とテンションが上がった小田井。八角はごつごつとした見た目とは裏腹に、捌くときれいな白身があらわれる魚だ。一切れ食べて静かに噛みしめた小田井は小さく「お~」と感動を表したあと、「しっかり歯ごたえあるかと思わせといて、ふわっとなんか消えていく感じがありますね。白身の魚なんですけど、赤身の魚の要素も入っている不思議な感じですね」とその味わいを丁寧にレポートした。

お次は、小田井が選んだ海の幸がこぼれんばかりに乗った「元祖わがまま丼」。甘エビを食べた小田井は、「甘いね!ねっとりしたこの感じがいい」と目を細めて幸せを堪能する。「箸でいけない」くらい大ぶりなボタンエビに両手でかぶりつき、「甘エビとは違うね、また別のたぐいの甘さなんですよ。ボタンエビのほうが身が大きいぶん、ボタンエビ独特のプリっとした食感がある」と小田井。2種類のエビが乗った海鮮丼はそうそう見かけない。「わがまま丼」だからこそ実現する贅沢すぎる食べ比べだ。

そのほか北海道ならではの大タコや、醤油漬けにされたいくらも一挙に堪能。改めて「お得すぎますね」とご満悦な小田井だった。

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