「陳情令」(2019年)のワン・イーボーと、「夢華録(むかろく)」(2022年)のチェン・シャオがW主演を務める中国ドラマ「冰雨火(ひょううか) ~BEING A HERO~」(2022年)が7月11日(木)夜9:00から「女性チャンネル♪LaLa TV」で放送される。同じく薬物犯罪をテーマにしたサスペンス大作「破冰行動~ドラッグウォーズ~」(2019年)を手掛けたフー・ドンユー監督が、“前作を超える”ことにこだわって創り上げた渾身作。その見どころに迫る。
「冰雨火~BEING A HERO~」は、正義感の強い若き麻薬取締官・陳宇(チェン・ユー/ワン・イーボー)と、父親の汚名をそそぐために孤独な闘いを続ける男・呉振峰(ウー・ジェンフォン/チェン・シャオ)が麻薬組織との壮絶な戦いに身を投じていく姿を描く、ハードボイルド・アクションノワール。
3年前、ウー・ジェンフォンの父が殺された。捜査の過程で父に麻薬密売の疑いをかけられたウー・ジェンフォンは、父の汚名を晴らそうとしたが、失敗。それ以来、姿をくらましていた。そして3年後、チェン・ユーは殺人事件の捜査中に現場でウー・ジェンフォンの痕跡を見つけ、事件への関与を疑う。警察官としての責務と、幼なじみを信じたい思いの間で揺れ動くチェン・ユー。誰を信じ、誰を疑うのか…凶悪犯罪が横行する国境の町を舞台に、善と悪が入り乱れていく。
メガホンをとったフー・ドンユーは、総再生回数5億回超の大ヒット・アクション「破冰行動 ~ドラッグ・ウォーズ~」も手掛けたヒットメーカー。「破冰行動―」では、リアリティを徹底的に追求。現代ドラマとしては破格の総製作費35億円を費やし、中国・広東省で実際に起きた“覚せい剤村”摘発事件をもとにした壮大な逮捕劇をドラマ化して、「2020年上海テレビフェスティバル」中国ドラマグランプリなど数々の賞を獲得した。
「冰雨火」は、そんなドンユー監督が「前作を超える」と並々ならぬ意気込みで取り組んだ作品。それだけに、こだわり満載の本格サスペンスに仕上がった。
脚本は、若者に大人気のサスペンスドラマ「暗黑者(原題)」も手掛けたマイリーヤースーとジャン・ユエンアンによる完全オリジナル。脚本を制作するにあたり、脚本家チームは第一線の警察官や幹部、警察官の家族、逮捕された密売人にまで実際に会って取材。さらに、国境線付近での生活も実際に体験したという。監視カメラの映像やSNSのやりとりから取引現場を特定するなど「なるほど」と唸りたくなるシーンや、変装した捜査官が麻薬の取引現場に潜入捜査するスリリングなシーンの抜群のリアリティも、こうした徹底した取材があってこそだ。
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