財閥家の秘密と欲望を暴くスキャンダラスなサスペンスドラマ「レッド・スワン」が、7月3日より配信スタート。同作で韓国上流階級のトップ1%に入る大財閥家“ファイン家”の後継者の妻オ・ワンス(キム・ハヌル)のボディーガード、ソ・ドユンを演じているのが、ソロ歌手・RAIN(ピ)としても人気のチョン・ジフン(俳優名義)だ。歌手として韓国のみならず世界的にもその実力を認められているジフンは、役者としての活動も精力的に行っている。今回は彼のキャリアを振り返りながら、新ドラマの役どころについて解説する。
ジフンは10代の頃、6人組のアイドルグループとして芸能界デビューし、ガールズグループ・TWICEやNiziUの生みの親としても有名なプロデューサーのパク・ジニョン(J.Y. Park)氏に才能を見いだされ、2002年にはソロ歌手として1stアルバム『悪い男』をリリース。鍛え抜かれた肉体美、高身長の体格を生かしたパワフルなパフォーマンスが韓国国民の心を鷲づかみにし、ソロデビューした年の音楽賞を総なめし、歌手として一気に飛躍した。
翌年からは俳優としての活動もスタートさせ、ドラマ「サンドゥ、学校へ行こう!」で、ソウルにて暮らす無職で未婚の父親・サンドゥ役として初主演を果たした。その後もドラマ「フルハウス」(2004年)、映画「サイボーグでも大丈夫」(2006年)などに出演し、役者としても着実に成長を遂げていったジフンは、「第43回百想芸術大賞」映画部門にて男性新人演技賞を受賞する。
2000年代初期の日本といえば、“第一次韓流ブーム”の真っ盛り。彼も日本で積極的に活動をしていた韓国人アーティストの一人であり、2007年には韓国人歌手として初めての東京ドーム公演を実施するなど、多くの日本のファンを熱狂させてきた印象も強い。
ジフンは持ち前の魅力と実力で、国境を超えて多くのファンを魅了し、2006年に発表された米「TIME」誌の「今年世界でもっとも影響力のある100人」に、韓国芸能人として初めて選出され、世界で活躍するエンターテイナーとしてその名をはせていく。
さらにハリウッド映画「ニンジャ・アサシン」(2009年)では、暗殺集団に育てられた主人公の雷蔵役に抜てきされ、激しいアクションシーンや剣術を披露するなど圧巻の表現力でハリウッドの映画関係者をうならせたことでも話題になる。
一方プライベートでは、2017年に女優のキム・テヒと結婚。韓国のバラエティー番組でも頻繁に、妻を大切にする姿を見せており、穏やかな口調で話す彼は表現者として舞台に立つ時とは異なる魅力に溢れているため、バラエティー番組に出演する際も好感度が高い。
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