――教頭役の永野宗典さんはかなりアドリブが多いそうですね。
予期せぬ方向から飛んでくるので、「あなた、ここ台本で喋ってないでしょ!」ってところばかりで喋ってます(笑)。なので、「あれ、次のセリフどこで言えばいいんだっけ」みたいなこともありますし、今までたくさんの作品に出演させていただいてきましたけど、初めて笑いすぎてセリフが出せなかったことがテストであって。翻弄されてます。対応できてるかどうか、もう不安でしょうがないです(笑)。
――光井ひかる役の志田未来さんとは17年振りの共演ですが、いかがですか?
本当に変わらないというか、見た目ももちろんそうなんですが、 声もそんなに変わっていないし、時が止まってるなという印象がありました。同じシーンでお芝居をしている時に、昔の記憶がフラッシュバックして、懐かしい記憶がよみがえりました。「この子の演技はあの時はこうだったけど、今こうなってるんだ」みたいな、親戚のおじさんみたいな不思議な気持ちになりました(笑)。
受けのお芝居の上手さが際立っているというか、 「僕だったら、そこはそうやっていかないもんな」という未来ならではの部分もあって。永野さんや坂口(涼太郎)さんのアドリブにも全部対応しているんです。「すごいな、精密だな」と感じました。
――山田さんは数々の作品で生徒役を演じてきたと思いますが、教師役として参考にされている作品や俳優さんなどはいらっしゃいますか?
「スクラップ・ティーチャー~教師再生~」(2008年、日本テレビ系)というドラマに出演した時に、八嶋智人さんが休憩中などに生徒の相談にのっていたんです。 その姿を子どもながら見ていて、「すてきだな」と思っていました。なので、何か相談事があれば、お芝居のことだけじゃなく、「今こういうことに悩んでます」とかでもいいので、相談してくれたら答えられる範囲で答えたい。
あとは、僕が初めて主演をやらせてもらったドラマが16歳の頃で、その時に石原さとみさんが先生役だったのですが、石原さんが、いい思い出にそのドラマをしてくれたんです。なので、 みんなにとってそういう存在になれたらいいなっていうのは自分の中で思っています。最終的に「山田涼介と共演できてよかった」と思ってもらえるように、背中で見せてあげられたらなと。
――最後に第1話の放送を楽しみにしている皆さまにひとこと、お願いいたします。
会話劇だったりとか、生徒の思いみたいなものをしっかりと見てほしいです。本質的な部分はそこだと思うので、加賀美が派手なことやっているのはおまけ程度に思ってもらって、生徒の思いはそれぞれ全然違うので、1話ごとに楽しみ方も見え方も変わってくると思います。
そこに対して木南(晴夏)さん演じる芹沢と加賀美がどういう風なアプローチで解決していくのか、特に1話目はリアルタイムで見ていただけたらうれしいです。
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