<転スラ>ウザチョロ可愛いラミリスの魅力が爆発。天帝エルメシアも初お披露目でインパクト抜群

2024/07/05 14:27 配信

アニメ レビュー

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第61話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

子供と大人が同居したエルメシア、新登場!


一方、魔導王朝サリオンでは、天帝エルメシア(CV:金元寿子)とその部下のエラルド(CV:浜田賢二)が会談。3ヶ月前、テンペストの友好諸国が集まった大会議の場にエラルドがひとりで参加したことを根に持っているエルメシアは、チクチクとエラルドを責め、さらにエラルドの弱点である愛娘のエレン(CV:熊田茜音)の話をダシに使うなどして、終始エラルドのことを翻弄する。結果、リムルのことを要注意人物だと認識するエルメシアは、自ら開国祭へ参加することを決めるのだった。

サリオンの会談では、新キャラクターのエルメシアが初登場ながら、いきなりその魅力を存分に発揮した。持ち前の美貌に加え、切れ者のエラルドをいとも簡単に手玉に取る胆力と聡明さ、リスクよりも好奇心を優先させる茶目っ気もあるエルメシアは、親しみやすさと超然とした雰囲気を同時に纏っており、個性的なキャラで溢れる転スラ世界においてもかなりの存在感を放っている。まだまだ謎も多いキャラクターではあるが、今後の活躍が楽しみだ。またこの一連のシーンでは、エルメシアに終始遊ばれ続けるエラルドのリアクションも面白く、先週のミョルマイル(CV:青山穣)、フューズ(CV:成田剣)に引き続き、アタフタするおじさんの可愛さも光ったシーンとなっている。SNSでは「おちゃらけと長生きエルフ、かつ皇帝というギャップよ」「エラルドって女難キャラなのね」などの声が寄せられていた。

チョロい? ウザい? 可愛い? ラミリス劇場開幕!

テンペストでは、ラミリスたちの今後の処遇を巡る会議が行われていた。リムルは、近く建設予定の闘技場の地下に「地下迷宮(ダンジョン)」を作り、ラミリスたちにはそこでダンジョン運営をしてもらうというアイデアを披露。それを聞いたラミリスは、住まいだけでなく仕事、さらにはお小遣いまでゲットできることに喜びを爆発させるのだった。その後、闘技場をどこに建設するかの検討に入ったリムルたち。本来ならば町の中心部に作りたいところだが、現在広場は避難生活をする獣人たちの仮設住宅が立ち並んでいるために難しいと語るリムル。ところが、ラミリスの能力を使えば区画ごと簡単にダンジョン内に転移できることが判明し、事態は一挙に解決する。便利な能力に驚いたリムルがラミリスのことを褒めると、「大船に乗った気でいたらいいよ」と高笑い。あまりの調子の良さに一抹の不安を覚えるリムルなのであった。

最後は再びラミリスが大暴れ。最初こそ不安そうに「アタシたちはどうなるのでありましょか」とモジモジしていたラミリスだったが、仕事とお小遣いをもらえることが分かると一気にテンションがMAXへ。長いあいだニートで貧乏だったラミリスは、ほかの魔王からもバカにされていたらしく、「もう無職だの貧乏魔王だのとバカにされることもなくなるのね〜」と夢想に耽るなど、その姿には少し同情してしまうほどだ。さらにリムルから自身の能力を褒められたラミリスは、目を爛々と輝かせたのちに鼻高々となるなど、感情のジェットコースターっぷりが凄まじく、今回も視聴者を楽しませてくれた。これにはSNSでも「ラミリスはチョロいw」「ウザ可愛さならNo. 1」などの声があがっていた。新キャラのエルメシアも魅力的だったが、やはり今回はラミリス回と言っても過言ではないかもしれない。そして今回も地味にすごかったのは、ラミリスの希望を叶えたうえで、テンペストの利益にも繋げたリムルの手腕で、まさにwin-win製造マン。冒頭ではガゼル、中盤ではエルメシアからも高い評価を得ており、この世界でも着実に存在感を増していることが伺えるエピソードとなった。さて次回第62話(第3期14話目)「迷宮と暴風竜」は7月5日(金)放送予定。期待して待とう!

■文/岡本大介

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第61話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会