「時間の無駄だった」とため息をつく勇斗。どうしたらいいのか分からなくなったリコは、矢島模型店ののれんをくぐり、藁をもつかむ気持ちでやっさん(田中要次)とアオ(石田悠佳)に「プラモデルは自由研究になりませんよね?」と相談した。
その言葉に応えるかのように、やっさんが持ち出したのは“プラモサウルス”シリーズの「ティラノサウルス」。恐竜の骨格・外皮を一つ一つ作ることで、恐竜のことを内部から知り尽くすことができるプラモデルだという。
「ご開帳!」と箱を開けてみると、骨格パーツと外皮パーツがあり、図鑑のような説明書も入っていた。自由研究になると思ったリコは「これ、勇斗と作ってみたいです」とお願いするが、「ちょっといいですか?」と、あることを提案した。
リコの提案。それはティラノサウルスのプラモデルのパーツを土の中に埋めること。机の上だけで成立する自由研究ではなく、「汗をかかせたい」というのがリコの考えだった。
庭にパーツを埋め、やっさんとアオにも協力してもらって、勇斗にシャベルを渡して、4人で発掘作業開始。リコと勇斗がパーツを掘り返している姿を見て、やっさんは「まるで化石発掘だな」と満足げな表情を見せた。
最初は渋々付き合ってる感じだった勇斗も、「これ、どこの骨?」と次第に興味を持つようになっていった。途中、リコが幼い頃に埋めた“乳歯”が出てくるハプニングも。
全パーツを掘り返した後は、矢島模型店で組み立てを。パーツについて図鑑のような説明書を見ながら勉強し、骨格だけでなく外皮パーツも取り付け、4人で「ティラノサウルス、ギブバース!」と言って完成させた。
リコが「汗かいた?」と聞くと、勇斗は「汗かいたよ。だから、ちゃんと知れたよ」と達成感を得た表情を見せた。結局、“たいせき岩”や“火成岩”などを並べた「十一町 鉱石チャート」を自由研究にしたが、リコらと一緒に作ったティラノサウルスをバッグの中に納めていて、「いい思い出になった。ありがとう」とリコに感謝の気持ちを伝えた。
リコと勇斗の自由研究に対して、SNSでは「パーツを発掘体験させる試みが面白かった」「こんな優しいお姉さんが一緒なら自由研究も楽しそう」「プラモ発掘を思いついたリコ天才すぎる」「あえて土に埋めるところにロマンを感じました」といった感想が見られる。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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