大進は驚いて駆け寄って宝の腕をつかむと、宝が振り向いて大進と見つめ合う。
勧誘していた部員が「え?あんた知り合い?」と聞くと、「いや」と否定する宝。大進が「なんか、しゃべってもらえんですか」と言うと、宝は少し間をおいてから「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ…」と無表情にしゃべる。
部員たちが「え、そういうこと?」「絶対違うだろ」と言うが、大進は「もっと…全部の音しゃべって」といい、また部員たちが「そういうことだろ」「濁点も?」と笑う。大進が「濁点も…」と求めて部員が「濁点もだってよ」と促すが、宝は「やだよ、面倒くせぇ」と言う。そして大進を見つめて宝が「どうした?チビ」と言うと、大進の脳裏に同じように「どうした?チビ」と宝に言われた過去がよみがえるのだった。
桜の花びらが舞うなか宝と大進が見つめ合う再開シーンがドラマチックに描かれて、これからの展開にワクワクとさせられた。
◆構成・文=牧島史佳
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