アニメ「キン肉マン 完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編」(毎週日曜夜11:30-0:00、TBS系ほか/Netflix)が7月7日よりスタート。プロローグとなる第0話「キン肉マンよ永遠(とわ)に……そして」が放送された。キン肉マン役の宮野真守をはじめ、キャストを一新して送られる令和版新章の「キン肉マン」に、新旧世代のファンが興奮。「この歳になってもキン肉マン面白い」「信じられないくらいの神作画」「非の打ち所がない第0話」など絶賛の声が寄せられ、X(旧Twitter)ではトレンド1位に上がる好発進を切った。(以降、ネタバレが含まれます)
ゆでたまごによる「キン肉マン」と言えば、ジャンプ黄金世代にとっては語るに外せない伝説の漫画だ。1980年代にブームとなり、通称、“キンケシ”(キン肉マン消しゴム)も大流行。トントン相撲ではサタンクロスがめっちゃ強かったし、ファミコンの「キン肉マン マッスルタッグマッチ」ではブロッケンJr.の“例の攻撃”が凶悪だった。
そんな本作、テレビアニメは1983~1986年の「キン肉マン」、1991~1992年の「キン肉マン キン肉星王位争奪戦編」と二度にわたってシリーズ放送されており、今作は32年ぶりのアニメ化となる。40代以上にとってはおなじみの国民的作品のため盛り上がるのは当然だが、今なお懐かし枠を超えて人気は高い。というのも、漫画は1987年に一度完結したが、2011年に続編となる新シリーズ「完璧超人始祖編」がスタートし、現在も連載は続いているからだ。
今回のアニメ化はその新リーズ。第0話では「完璧超人始祖編」に至るまでの過去シリーズの名シーンが流れたが、まさかキン肉マンとテリーマン(CV.小野大輔)の出会いのシーンから見られるとは…。リアルタイム世代にはたまらないシーンの連続は、まさにキン肉マン名作劇場。
SNSには「この歳になってもキン肉マン面白い」「ジャンプ読んでた頃の記憶が蘇ってきて懐かしかった」など、年配ファンであろう人々のコメントが続出し、一方で、これは新シリーズから「キン肉マン」を読みはじめた、話題のアニメを観てみたという視聴者であろう。「テリーマンって義足だったのかい!?」「おまえ…ウルフマンていうの…攻撃の時どすこいっていうのかな」「体の中に五重の塔リング???どゆこと?」といった、驚きや困惑、興味津々といったコメントも。
さらにそれに重ねるように、「テリーマン、昔は拳銃使って怪獣退治してたの知ってる?」「ロビンマスクはモップをかぶればバラクーダに変身できるのです」「ウォーズマンのパロ・スペシャルはマジにやっちゃダメな技だぞ」など、キン肉マン有識者から様々なアンサーやアドバイスが送られており、このSNSの面白い流れはぜひ一度覗いてみてほしいところだ。
今回のアニメ新シリーズ、約32年ぶりというところでキャストは一新されており、ケンドーコバヤシ(ウルフマン役)、麒麟の川島明(ビッグ・ザ・武道/ネプチューン・キング役)といった芸能人キャストもいることから不安に思っていたファンもいたかもしれない。
しかし、ふたを開けてみれば、誰もが寄せつつも新しいキン肉マンキャラの声を聴かせてくれて、似せることが正解ではなく、リスペクトすることが正解なのだと教えてくれる。また、旧シリーズでキン肉マン役だった神谷明はキン肉マンの父・キン肉真弓役/プリンス・カメハメを演じており、こんな制作陣のリスペクトはファンに向けても粋な計らいだ。
「帝王(宮野真守)さま、あんな野太い声も出るんですね 新境地」「安元(洋貴)さんのバッファローマンめちゃいいな」「小野大輔のテリーマン、歴代で一番やんちゃ感が出ていて好き」「ケンドーコバヤシのウルフマン、なかなかしっくりくる」など、視聴者からも高評価を獲得。エンディングには宮野バージョンの神曲「キン肉マン Go Fight!」が公開され、「至高は串田アキラverだけど宮野verもすごくいい」「寄せつつも今風歌の上手さがマモちゃん」といった歓迎の感想が大勢を占めていた。
さらに、「キン肉マン」にぴったりな力強い作画も好評で、「信じられないくらいの神作画」「非の打ち所がない第0話」「令和の時代にこのクオリティのキン肉マンアニメが見られて感無量」といったコメントも多数上る。次週はいよいよ本編開始となる第1話が放送される。令和の「キン肉マン」にさらなる期待をしたい。
■文/鈴木康道
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