5月にフィギュアスケートの競技生活から引退したプロスケーターの宇野昌磨氏が、7月9日に都内で開催された再演決定記念舞台あいさつ付き「ONE PIECE ON ICE ~エピソード・オブ・アラバスタ~」2023年公演上映会に登場。同じくプロスケーターの本田真凜氏、無良崇人氏、本郷理華氏と再演への思いなどを語った。
「ONE PIECE ON ICE」は、尾田栄一郎氏の原作による同名コミックを原作としたテレビアニメ「ONE PIECE」シリーズ史上初のアイスショー。日本屈指のスケーターたちが集結し、「ONE PIECE」声優たちによるせりふに合わせて、キャラクターの特性を生かしたスケーティング、フィギュアスケートならではのスピード感と躍動感で同作の世界を表現する。主人公のモンキー・D・ルフィを宇野氏、ネフェルタリ・ビビを本田氏、クロコダイルを無良氏が、そしてMr.2・ボン・クレーを本郷氏が演じる。
現役引退を発表して約2カ月となるが、今の生活ぶりを聞かれた宇野氏は「とてもゆっくりさせていただいています」と明かし、「もちろんスケートは引き続きやっているんですけど、競技に追われるようにスケートをするのではなく、自分がやりたいと思うスケートを練習できていますし、好きなだけゲームをする時間もできました」とほほ笑んだ。
そんな宇野氏のスケート人生においても得るものが大きかったという「ONE PIECE ON ICE」について、あらためて思いを聞かれると「1年前にも本田望結さんと織田信成さんと公演前の発表みたいな感じで登壇させていただいたんですけど、めちゃめちゃ不安だったり、大丈夫かなって思いがあったりして。今は『ONE PIECE ON ICE』を無事に1回終えて、すごく楽しかったなという思い出とまたやりたいなという思いがあり、こうしてこの場に立てていることがうれしいです」と吐露。そして「1年前からは考えられないくらい素晴らしいショーにできたかなと思うので、今年もとても楽しみです」と力強く語った。
また、今作は全キャストが再演のために再集結しているということで本田氏は「本当にすごくうれしかったですし、またみんなの本番前の信じられないくらいの緊張している姿だったり、達成感、感動を再び体験できると思うとワクワクします」とニッコリ。
無良氏は「(前回は)作り上げるところからみんなで一生懸命にせりふ、動きを必死に積み上げてきて、『これで終わっちゃうの?』というのが去年全公演を終えた時の感想だったので、『またやりたいよね』っていうのが合い言葉だったんです。再演できることを本当にうれしく思います」と喜びを語り、本郷氏も「私も去年やって、キャスト・スタッフみんな仲が良くて大好きな雰囲気だったので、みんなともう一回さらに良いものを作ろうと頑張れるんだなってうれしい気持ちと、頑張ろうという気持ちです」と、意気込みを新たにした。
なお、「ONE PIECE ON ICE ~エピソード・オブ・アラバスタ~」は9月7日(土)、8日(日)に東京・LaLa arena TOKYO-BAYにて上演される。「アラバスタ編」とは、2001年から2002年にかけてテレビアニメ化された、ファンからも人気の高いエピソードで、謎の秘密結社「バロックワークス」の陰謀により崩壊の危機に瀕した砂漠王国“アラバスタ”を舞台に、王女ビビとルフィ率いる“麦わらの一味”が国を救うべく立ち上がる壮大な物語。それを宇野らが群舞による圧巻の戦闘シーン、プロジェクションマッピングや光の演出で表現する。再演では「ONE PIECE」主題歌を数多く手掛けるきただにひろしも全公演出演し、生歌唱によるスペシャルフィナーレも決定した。
◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT LLC)