完全な孤立、完全な孤独を得て、社会の螺旋から外れた「本物」の存在。ダンボールを頭からすっぽりと被り、街中に存在し、一方的に世界をのぞき見る「箱男」。カメラマンである“わたし”(永瀬正敏)は、偶然目にした「箱男」に心を奪われ、自らもダンボールをかぶり、「箱男」としての一歩を踏み出すことに。
しかし、本物の「箱男」になる道は険しく、数々の試練と危険が襲いかかる。存在を乗っ取ろうとするニセ箱男(浅野忠信)、完全犯罪に利用しようと企む軍医(佐藤浩市)、“わたし”を誘惑する謎の女・葉子(白本彩奈)…。
果たして、“わたし”は本物の「箱男」になれるのか。そして、犯罪を目論む偽者たちとの戦いの行方は…。