舘ひろしと柴田恭兵の“タカ&ユージ”コンビが活躍、「あぶない刑事」シリーズの過去作品を振り返る

2024/07/13 12:00 配信

ドラマ 映画

激しいアクションシーンが光る「もっとあぶない刑事」


続いて紹介するのは、1988年に放送されたテレビシリーズの第2弾「もっとあぶない刑事」だ。本作では、タカ&ユージバディのスケールアップしたアクションシーンが最大の見どころとなっている。2人は普段“女好き”というキャラクター設定で軽妙なセリフや掛け合いを見せているが、事件の追撃となれば、人が変わったかのようにハードボイルドでかっこいい姿に一変する。

タカは胸に熱いものを秘めており正義感が強い“猪突猛進”タイプだが、それに比べてユージは冷静に状況を判断する“クール”タイプ。そんな2人は、それぞれ得意とするアクションにも違いがある。

例えば、タカは高度な運転技術を持つバイクの名手であり、追撃の際にはバイクに乗りながらショットガンをぶっ放す姿は、見ていて爽快感を覚える。一方のユージは犯人が車で逃走しても追いかけていくほどの俊足の持ち主。ユージが犯人を華麗に走って追いかけるシーンは、“あぶデカ”シリーズの見どころの一つだ。

こうして、“正反対”とまではいかないものの、2人それぞれのキャラとアクションスタイルは、本作を通して確立していった。

シリーズ通しての悪役・銀星会と決着をつける映画「もっともあぶない刑事」


最後に紹介するのは、1989年に公開された劇場版の第3作「もっともあぶない刑事」だ。本作では、タカ&ユージが暴力団・銀星会の幹部が運営する銃器の密造工場に潜入するのだが、主犯格を取り逃してしまう。麻薬の密輸や賭博などの悪事をはたらく前尾(柄本明)の指示だと睨んだ2人は銀星会に乗り込むものの、結果は空振り…。失態を犯した2人は事件の担当を外され、残り4日で時効を迎える殺人事件を担当することになり――といった内容が描かれる。

テレビシリーズ当初からの宿敵である、暴力団・銀星会との決着がつく本作。その中で繰り広げられる銀星会の面々との激しい銃撃戦や、次々と車両を変えながら複数のパトカーから逃げ回るカーアクションなど、息を飲むようなアクションシーンも目白押しだ。

そしてついに銀星会との決着がついた後、タカ&ユージはいつものようにふざけ合うのだが、これがアクションシーンとの“ギャップ”を生み出し、何ともかっこいいシーンとなっている。

そんな見どころ満載の「あぶない刑事」シリーズ全過去作品を、動画配信サービス・Hulu内の「あぶない刑事チャンネル」にて見放題配信中。最新作とはまたひと味違った、タカ&ユージの魅力に触れられるかもしれない。