ピクサー映画「インサイド・ヘッド2」が8月1日(木)に日本で公開される。公開を控える本作について、監督を務めたケルシー・マンがヒットの理由を解説した。なお、前作「インサイド・ヘッド」はディズニープラスで配信中。
私たちの頭の中にもいる“感情たちの世界”を舞台に描き、共感と感動を巻き起こしている本作。国や人種も超え、共感を呼ぶ理由についてケルシー・マン監督は「誰もが経験してきた“思春期の思い出”を作品に反映しているから」だと明かしている。
前作からちょっぴり大人になった主人公の女の子ライリー。明るく元気で、勉強やスポーツなど頑張り屋さんだが、高校入学という転機を控え、成長するにつれ新たな壁にも直面していた。そんなライリーの頭の中には“大人の感情”であるシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れ、親友とすれ違いが起き、部活で先輩との関係に悩み、誰かと比べて落ち込み…ライリーはどんどん自分らしさを失っていく。
そんなライリーの姿には、ケルシー・マン監督やストーリー制作を担当したチームメンバーの実体験を反映させている。ケルシー・マン監督は自身の思春期を振り返り、「あの頃は自分とみんなを比べるようになる。当時僕は、人に見られるのが嫌だった。それはその年齢になって出てくる感情だと思う。いきなり自意識過剰になって、自分の欠点ばかりを見つめるようになってしまうんだ。」と、人と比べてしまう気持ちを告白。
さらにライリーがホッケーの先輩に憧れていることについても「僕が幼い頃、サッカーの才能がありすごく面白くて優しい男の子がいて、彼のようになりたかった。ライリーも憧れているヴァレンティーナのようになりたいと願っているけれど、自分と比べてしまう。ライリーにもそういう存在を登場させる必要があると思ったんだ」と語っている。
本作のストーリーを手掛けたレベッカ・マクベイは、「私たちは10代の頃の自分についてお互いに話し合った。例えばパーティに行って、みんなに馴染めず居心地の悪い思いをした時の話とか、ちょっぴり苦い思い出は誰でも経験していると思う。そうやって10代の気持ちを理解しようとして、ストーリーに入れていったわ」と語り、実際に誰かが経験したことをチームで共有しながらストーリーを制作。
そうして完成したストーリーは、大人が見ても共感できるシーンがたっぷり詰まっている。自分のダメなところもまるごと愛おしくなるような、心をぎゅっと抱きしめてくれる。
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