JO1×FANTASTICS 夢の共演実現 『逃走中 THE MOVIE』インタビュー

2024/07/19 08:30 配信

映画 インタビュー

2人のシーンでは川西拓実に助けられた、と言う佐藤大樹(C)2024 フジテレビジョン 東映


「車と同じスピードで走ってください」


――撮影で苦労したシーンなどはありましたか?

佐藤 僕はみんなと一緒に居るシーンがほとんど無くて、基本的には1人か、大和と2人のシーンだったんですよ。大和との絆というか、過去の経験から成立するシーンがたくさんあったんですが、ロケの場所を借りている時間制限もあるので、じっくり撮るのも難しくて。不安でしたが、拓実くんに助けられた部分が本当に大きかったです。

――どんなところが?

佐藤 受けが上手。僕が出したものに対して100で答えてくれるし、僕の中に眠る感情みたいなのを全部引き出してくれました。どちらかと言うと、僕は今まで大和みたいなキャラを演じる事が多く、逆のキャラを演じたのが初めてだったんです。

中島 僕も、印象に残っているのは拓実とのシーンです。朝からずっといろんなシーンを撮影して、最後に2人の想いを全部伝えるシーンを撮ったんですが、感情の持っていき方などに苦労しました。大変でしたが、完成した作品を観て、「あぁ、こんな風に感情が出て良かったな」って思いました。僕だけでなく、6人異なるストーリーがあって、それぞれの感情が表れるシーンがあるので、そこを皆さんにぜひ観ていただきたいです。

川西 僕は、雨の日に屋内で撮影してた時に、撮影の中盤ぐらいから雨漏りしてきちゃったんですよ。でも、カメラを囲って保護したり、僕たちも本番ギリギリまで傘さしたりして、撮影を続けたんですね。そんな苦労をしてやっと撮れた映像に、後から観たらちょっと雨が映ってたんですよ。でも、それがまたいいな、と。いい雰囲気の仕上がりになってるな、と感じました。

瀬口 僕も撮影の日が大雨で、雨が止むのを待っている間、小学生のカイ役の(川原)瑛都くんと遊んでいたんです。彼が「YouTubeを観たい」って言うので、「いいよ」って僕のスマホを貸してあげたんですよ。そしたら、待ってる3、4時間ずーっと観てて(笑)。僕はその間、1人で、ずっと雨の音を聴きながら…(笑)。

――えーっ!(笑)

瀬口 スマホが返ってきた時には、電池2%でした(笑)。

木全 僕、撮影中、スゴい前髪が長くて、感情を表すシリアスなシーンの時に、風で髪がブワーッてなって、撮り直しになっちゃったんですよ。だから、次の機会では前髪は程良い長さにしようと…。

――金城さんは?

金城 陸上部のメンバーでバトンリレーをするシーンで、僕が1走目なんですけど、バギーに乗ったカメラマンが僕を追いかけて撮ったんですね。その時、「車と同じスピードで走ってくれ」と言われて。「バギーと並走してください」って。でも、こっちは人間だし(笑)、もちろんバギーの方が速いから、追いつかないというか、上手く走れなくて…。そこが難しかったですが、いい経験になりました。

木全翔也は長い前髪のせいで思わぬ苦労を(C)2024 フジテレビジョン 東映


6人それぞれのお気に入りシーン&注目ポイントは…?


――では最後に、お気に入りのシーンや「ここを見てくれ!」ってところを教えてください。

佐藤 僕は、大和の屋上でのシーンが好きですね。そこに行くまでの流れも含めて。台本を読んだ時から好きでしたが、試写で観て、よりいいなって思いました。表情が素晴らしかったです。

川西 ありがとうございます。

中島 今回、ファイティングテーマはFANTASTICSの「ブレイクライン」で、主題歌はJO1さんの「Believe in You」なんですけど、曲が流れるタイミングが絶妙なんですよ。2曲とも歌詞が映画の世界観に本当にハマっているので、そこも映画館で感じていただきたいです。

川西 僕は、この6人もそうですけど、他のキャストの皆さんやいろんな人のそれぞれのストーリーだったり、人の繋がりとか、何かモヤモヤしてたものが晴れていく瞬間とか、そういったモノが何個も何個も散りばめられてるので、注目してほしいなって思いますし、本当に皆さん全員、体当たりのお芝居をしてますので、そういうところもチェックしてほしいです。

瀬口 今回の「逃走中」は、“逃げ切ったら賞金獲得”だけじゃないストーリーが、見どころです。個人的に好きなのは、勇吾が実家の工場存続の為に頭を下げて謝っている姿というか、そのシーン。そういう過去があって彼は「逃走中」に参加しているという背景が、僕はスゴく好きでした。

木全 今回はちょっと異様なハンターも出てくる「逃走中」で、こうやって撮ってたものがこういう風にカタチになるんだ、ってスゴい勉強になりました。たくさんの人に観てもらえるのが楽しみです。

金城 僕が好きなのは、さっきも話が出ましたけど、陸の「マジで」です。ストーリーが進んでいくにつれ、トーンとか言い方とかタイミングとかで、全然意味が変わってくるんです。映画を観た小学生の方とか、何かにつまずいたり、踏み出せなかったりして困ってる方とかが、陸のこの言葉に励まされて、殻にこもらずに自分からクリエイティブに発信していく勇気に繋がるんじゃないかな、って思います。僕も自分にも言われた気がして、やってみたい事にチャレンジしていこうかな、って思ったぐらいウルッときたし、「マジで」はメチャクチャ大好きな言葉です。

◆取材・文=鳥居美保

様々な想いが感じられる陸(瀬口黎弥)の「マジで」(C)2024 フジテレビジョン 東映