8月31日(土)~9月1日(日)に放送される「24時間テレビ47」(日本テレビ系)の制作発表会見が7月16日に日本テレビにて開催され、会見後に本番組の総合プロデューサー・吉無田剛氏が囲み取材に応じた。
同番組は1978年に第1回が放送。番組内でチャリティー募金を呼びかけ、46年間で集まった寄付金の総額は433億64万3146円にものぼる。集まった寄付金は、国内外の被災地へ迅速な災害復興支援、全国各地への福祉車両の贈呈、全国食支援活動協力会と共に子ども食堂の支援など、多岐にわたるチャリティー活動に活用されてきた。
しかし、2023年11月、公益社団法人「24時間テレビチャリティー委員会」の1社で寄付金の着服が発覚し、番組制作がストップ。多くの議論を重ね、再発防止策を講じた上で、必要とする人々の元に支援を届けるために番組を行うことが決定された。
今回の実施にあたり、第1回から第46回まで変わらず掲げられてきた番組タイトルを変更。新テーマ「愛は地球を救うのか?」といった、自らの活動、番組の在り方を問い直し、チャリティーの本質を見なす決意の伺えるテーマとなった。
制作発表会見では、総合司会として10年タッグを組んできた羽鳥慎一、水卜麻美アナウンサーに加え、くりぃむしちゅー・上田晋也が3人目の総合司会を務めることが発表された。
また、今年は24時間テレビの趣旨に賛同し、自らチャリティーと向き合い発信したいという24人の出演者で24時間をつなぐ〝24人でつなぐ24時間テレビ〟の出演者が一部解禁。第一弾として発表されたのは相葉雅紀、池崎慧(サンシャイン池崎)、岩田剛典、有働由美子、笑点メンバー、長嶋一茂、ヒロミ、松平健、やす子の9名。さらに、今年のチャリティーマラソン企画「全国の児童養護施設に募金マラソン」では、やす子がランナーを務め、寄付金の全額が目的別募金として全国600カ所以上の児童養護施設のために役立てられる。
「24時間テレビ」では、第26回~46回までは“メインパーソナリティー”が置かれたが、今年はメインパーソナリティーは置かないことに。その理由として吉無田プロデューサーは「今の時世の中で、視聴者の方や生活者の方に受け入れていただくチャリティーを考える際に、『24時間テレビ』の形が46回の歴史の中で固まってきてしまったと思い、改めて一つ一つにどういう意味があってどういうふうにすべきなのかを考えました。今年は、僕らが届けたいチャリティーを一緒に考えてくださる方を並列に届けたいなと、世代とかジャンルを超えて一人一人にお声掛けをしていって、そこには肩書きも優劣もなく、総合司会が全体を束ね、残りの方々はチャリティーに賛同して取材してくださった方が出るという、実はシンプルなんですけど、それが正しく今年のチャリティーが伝わるんじゃないかという意味でメインパーソナリティーを置かないことになりました」と経緯を説明。
これまでメインパーソナリティーを務めていたSTARTO ENTERTAINMENTとの関わりについては「今回相葉さんともご一緒させていただきますし、 24人の発表の中で、もしかしたらこれから同じように企画の趣旨に賛同したSTARTO ENTERTAINMENTの方が、個人としてこの企画だったら参加したいということがあるとは思っております。どの事務所のどの出演者の方も等しく、僕らとその企画の趣旨において賛同して一緒にやりましょうということになったら前に進むものだと思いますので、作り手としては見た目ほどの変化は感じていません」と語る。
24人のうち9人が今回発表された。残りの出演者の発表については「具体的にどういうふうなチャリティーをお届けするかという打ち合わせをしています。一人一人にとって、こういうふうに取り組みたいというコメントが固まったら発表したいと思っています。それぞれそのタイミングが違うので、整い次第、随時発表したいなと思っております」と回答。
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