瀬名さんは、自分のこと、自分の中にある悩みについて明確に理解している部分と曖昧な部分を併せ持っていて、それを題材に脚本を書き、物語を紡げる人だと思います。そこが彼女の強みなのだと思っています。今回の作品は正直、監督としては「途上の作品」だと思っています。手放しに絶賛できる作品ではありません。それでもグッとくるシーンはありました。今回の経験を活かし、もっともっと瀬名さんが好き勝手にこだわれる環境で自由につくった作品を見てみたいです。応援しています。
「まだゆめをみていたい」は、第2回「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ」グランプリを受賞した瀬名監督が、20歳になって最初に作った作品です。感受性が豊かな瀬名監督の描く世界観をキャスト・スタッフが力を合わせて、1カット1カットにたくさんのこだわりを詰め込みました。ぜひそのこだわりを考察したり、時に共感したり、懐かしんで頂けますと幸いです。
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