リバイバル版の制作のきっかけを作ったのは、意外にも反町だった。数年前、SNSなどで初代ドラマのOPテーマ「POISON」を聞くと“赤ちゃんが泣き止む”と話題に。その話を聞いた反町は自ら作詞した歌詞を見返してみたという。
そのなかで「今の世の中でみんな言いたいことが言えているのか」という疑問や、「結構いいこと書いているな」「今の時代でも通用するのでは…」という思いが生まれたそうだ。作詞当時は等身大の自分を歌っただけだったが、歳を重ねて父親となって見る当時の歌詞に感じることが多かったのだろう。「GTOリバイバル」に関するインタビューなどで、そうした思いからリバイバル版の着想へ至ったのだと明かしている。
反町は26年ぶりに「GTO」を復活させるにあたり、製作陣との綿密な打ち合わせを重ねたという。何度も本作に対する熱い思いをぶつけて、すり合わせを入念におこなったそうだ。撮影現場で再集結したキャスト陣とは、多く言葉を交わさずとも当時の雰囲気を感じていたという。
同ドラマはいまでは考えられない豪華なメンバーが参加していたことでも有名だ。ヒロイン・冬月あずさを演じた反町の妻・松嶋菜々子をはじめ、池内博之、山崎裕太、窪塚洋介、徳山秀典、小栗旬、藤木直人といったいまでは考えられないビッグネームが顔をそろえている。現場では反町が忘れていた当時のエピソードを掘り起こされたり、当時のスケジュール表を持っているキャストがいたりと、本作に対する愛情を感じて嬉しかったと振り返っていた。
また「GTOリバイバル」でも、注目のキャストが揃えられている。リバイバル版で鬼塚が担任を務める3年1組の副担任・綾原美結を演じるのは、「人は見た目が100パーセント」「ブラックペアン」「オールドルーキー」で知られる岡崎紗絵。2024年7月からスタートしているドラマ「マウンテンドクター」でもレギュラー出演中で、いま勢いのある女優だ。ほかにも八木莉可子、畑芽育、日向亘、小林桃子といったフレッシュな顔ぶれや、小手伸也、鈴木浩介といった個性と実力を兼ね揃えた俳優陣が脇を固めている。
当時の雰囲気を大切な思い出として大事に表現するキャストらとともに、大事に作り上げられた「GTOリバイバル」。当時25歳だった反町も50歳となり、時代はあらゆる点で大きく移り変わった。しかし鬼塚英吉が心に灯す“熱さ”だけは当時と変わらない。
令和の時代に生徒と向き合う鬼塚の姿を収めた「GTOリバイバル」Blu-ray&DVDは、7月12日(金)から発売中。また熱狂の原点となった初代「GTO」は、ドラマ本編全12話に加えて「GTOドラマスペシャル」「GTO総集編」といった映像を収めたBlu-ray Boxが販売されている。
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