漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。6月22日・23日に東京・池袋のサンシャインシティで開催されたコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」にも、話題作のキャラクターに扮(ふん)したコスプレイヤーが大勢参加し、屋内外の各所で写真撮影や交流を楽しむ姿が見られた。WEBザテレビジョンでは、会場を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。
おなかの出る衣装なので、イベントに参加する1カ月前からトレーニングに励み、体を鍛えてきました。体幹と腹筋メインのトレーニングだったんですけど、頑張った分、ポージングの幅も広がり、今まで以上に立体感のあるポーズを再現できるようになりました。
ウイッグの“ハネの再現”にこだわりました。キャラクターの元気なイメージを、ハーフアップ部分のハネで表現したつもりなんですけど、いかがでしょう?
このキャラは毛並みが特徴的で、一つ一つの束が太く、先端も丸みを帯びているため、その再現にこだわりました。まずは毛先の芯を用意し、それにウイッグを貼り付けることで毛束を大量生産するんですけど、これがなかなか大変で…。でも、こうした技術が認められて「ベストコスチューマーアワード」という祭典でベストウイッグコスチューマーを授賞できたのはうれしかったですね。それと、今回はゴーグルの造形にもこだわっていて。型紙から作ったのですが、ゴーグルらしい絶妙なカーブを施したり、カラーはアニメ調よりややダークめにしたり。きれいさよりも煤を被ったような汚しの再現にこだわって、“キャラクターが三次元にいてもおかしくないつくり”を意識して制作に当たりました。
こうして大盛況のうちに終了した「acosta!」以降も、コスプレが楽しめる大型イベントは全国で続々と開催予定。夏には「ワンダーフェスティバル2024[夏]」(7月28日、千葉・幕張メッセ)、「世界コスプレサミット2024」(8月2日~4日、名古屋・オアシス21ほか)、「コミックマーケット104」(8月11日・12日、東京ビッグサイト)などが控えている。
はたしてこれらのイベントでは、どのような漫画、アニメ、ゲームのコスプレに人気が集中するのか? 今のうちからトレンドを分析しておき、会場で答え合わせをするのも面白そうだ。
◆取材・文=ソムタム田井