コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、まぼさんが描く『手足口病のはなし』をピックアップ。
まぼさんが2024年7月4日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、1.1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、まぼさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
季節ごとに流行る病をことごとく罹患する息子。出勤前に検温すると38.9度の熱があり、病院へ連れて行った結果「手足口病」と診断される。高熱ではあったが発疹は少なく、ただ大人に感染すると大変だと思った主人公は念入りに除菌していた。
その後2日程度で息子の熱も下がり、4日ほどで保育園に復帰したが10日後に2度目の感染。症状も1度目よりひどく、復帰までに10日ほどかかったのだった。そして久しぶりの登園のため連絡帳を記入しながら息子の残飯を何気なく口にしてしまう主人公。残飯を食べたことで「手足口病」に感染してしまうのだった。
さらに後日、3度目の感染。3度目は割とすぐに息子は回復したものの、今度は夫にも感染してしまう。全国的に流行していることで話題になっている「手足口病」の物語は、作者・まぼさんが5年前に体験した「手足口病」のエピソードがもとになっている。
作品を読んだ読者からは、「ひえー!!こわ!」「まさになうです。」「注意喚起ありがとうございます。」など、反響の声が多く寄せられている。
――『手足口病のはなし』を描かれようと思ったきっかけや理由などをお教えください。
漫画を通して、自分の苦労を成仏させたいと思っていつもコミックエッセイを描いています。
「手足口病」はこれまで私が経験した中で一番つらく、しつこい病気でした。
看病も、自分自身の闘病もしんどかったので「絶対に漫画にしてやるぅ!!」と思い筆をとった次第です。
――今作を描くうえで、特に心がけた点や大切にした点があればお教えください。
「しんどかったぞ!」だけ描いてもあまり他の方の参考にならないかなと思ったので、看病で大変だった点、自分自身の失敗、うつるとこうなるぞ…という注意喚起を明確にしようとは心がけました。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
表紙のイラストです。苦しんでいる子どもを絵にするのは気持ち的にはばかられたので、「手足口病」という不気味な病名を絵にしてみようと思い、こんなビジュアルになりました。
――今作にも多くの育児をする方たちからの共感の声が寄せられています。そういった反響をどう感じていらっしゃいますか?
特に今年は手足口病が猛威を奮ったようで。コメントで多くの共感をいただけました。
コロナ禍で感染対策を徹底していた頃はあまり流行らなかったのですが、またあの恐怖の再来…と震えました。
――まぼさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
もっと絵がうまくなりたいので、最近は絵の学校に通っています。
いつか絵本を世に出せたらいいな…とひそかな夢を持っています。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも読んでくれてありがとうございます。失敗談ばかりでお恥ずかしいのですが、たくさんの反応をいただけて嬉しいです。
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