ネコと作家のほほ笑ましい生活を映す「ネコメンタリー」再び

2017/10/01 11:10 配信

芸能一般

【写真を見る】“昼寝仲間”の吉田修一と金ちゃん銀ちゃん(C)NHK


NHK Eテレではことし3月に放送され好評を博した「ネコメンタリー 猫も、杓子も。」(夜11:00-11:25NHK Eテレ)の第2弾を、10月2日(月)・9日(月)の2週にわたって放送する。

同番組は「もの書く人々はなにゆえに猫を愛す?」をテーマに、愛猫家の作家たちとネコの生活を映すドキュメンタリー。作家たちは、ネコに関する文章を執筆し、その作品を俳優が朗読する。

前回は、角田光代とアメリカンショートヘアのトト(7歳、♀)の、都会のマンションでの暮らしを映した「角田光代とトト」編、養老孟司とスコティッシュフォールドのまる(13歳、♂)が鎌倉の自然の中で送る生活を記録した「養老孟司センセイとまる」編の2本が放送され、その癒やしの映像に再放送のリクエストも多かったという。

番組ではネコと吉田の生活を映す(C)NHK


凸凹コンビの金ちゃん銀ちゃん


10月2日(月)に放送されるのは、「吉田修一と金ちゃん銀ちゃん」編。芥川賞作家・吉田修一が同居している、ベンガルの金太郎(7歳、♂)とスコティッシュフォールドの銀太郎(7歳、♂)、通称“金ちゃん銀ちゃん”との暮らしについて書き下ろす。

見た目も性格も正反対の2匹のネコたち。金太郎は好奇心旺盛で活動的で、仕事中の吉田を遊びに誘うこともしばしば。銀太郎は、寝ることが大好きなのんびり屋で、吉田の原稿がお気に入りの場所だという。

そんな2匹は、仕事場兼自宅では片時も吉田のそばを離れず、吉田にとっては“昼寝仲間”のようなもの。初めてネコを飼った吉田は、彼らとの生活でそれまで知らなかった思いが生まれたと語る。また、書き下ろした作品の朗読を大沢たかおが担当する。

村山由佳が飼っているのは雑種のもみじ(17歳の♀)(C)NHK


全てを見透かす魔性のネコ・もみじ


10月9日(月)は「村山由佳ともみじ」編が放送される。高原の軽井沢で暮らしている直木賞作家の村山由佳は、5匹のネコを飼っている。

その中でも村山にとって、もみじ(17歳、♀)は特別な存在だという。2度の離婚を経験し、波乱に満ちた私生活と共に作風も変化したという村山。その苦楽を全てそばで見てきた“戦友”がもみじだった。

村山は、高齢になったもみじの最期を意識しながら送る、掛け替えのない時間の積み重ねを記録し、その文章を上野樹里が朗読する。

村山の仕事中、もみじはとなりで寝て待っている(C)NHK


今も昔もネコを愛する作家は多い。なぜネコは作家を魅了するのか、その秘密がこの番組で分かるかもしれない。