【漫画】メンバーのほとんどが陸上部ではないチームが“ある目標”に向かって駅伝に挑む…心打たれる青春ストーリーに「読後感が最高」「鳥肌立った」と反響

2024/07/26 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

『ラストチケット』が話題!©️福地翼/小学館 ゲッサン

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、福地翼さんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「ラストチケット」だ。7月23日時点で5.8万以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今作は、『サンデーうぇぶり』で掲載されている作品だ。今回は作者の福地翼さんに制作の背景を伺った。

駅伝を目指すのに6人中5人が陸上部ではないチーム!?

『ラストチケット』(1/58)©️福地翼/小学館 ゲッサン


物語は、全国中学校駅伝大会・滋賀県予選。
その大会で1位になった学校のみが東京で行われる全国大会に行けるのだ。

駅伝くんこと円がいる尾上中は、出場メンバー6人中、円以外は全員違う部活。つまり6名中5名が陸上部ではないのだ。
サッカー部、バスケ部、野球部、漫研、ヤンキーと全く違う5人だが実は“ある共通点”があった。

陸上部ではない5人が駅伝を目指している理由は、駅伝の開催日と開催場所にある。
11月23日に東京で行われる駅伝。同じ日にみんなの推しである世紀末坂48“マカロン”の卒業ライブが行われるため、5人はそれが目当てだった。

そんな6人が挑む大会。
ただ推しのライブ目当てだった5人が、走りを通してそれぞれ抱えている想いや一生懸命走る姿などを見ることができ、思わず心打たれる青春ストーリーである。

実際に漫画を読んだ人達からは「めっちゃ面白かった」「最後までさいこー」「ラストは泣きながら読んだ」「読後感が最高」「鳥肌立った」「感動させる説得力すげぇ!」と、いった声があがっている。

今回は、作者・福地翼さんに『ラストチケット』の制作について話を伺った。

作者・福地翼さんの創作背景とこだわり

『ラストチケット』(51/58)©️福地翼/小学館 ゲッサン

――「ラストチケット」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

ゲッサンの現編集長さんがサンデー時代の元担当さんで、昨年の頭くらいに「スポーツものの作品を描きませんか?」というお話をいただきました。

その時は大学駅伝をテーマにした作品を想定していたように記憶してます。

ただ読み切りというページ数の限られた中で10人のキャラを立たせるのは難しそうだなと思ってたのですが、中学駅伝なら6人ですよと教えていただき、それなら描けるかも…ということで全中駅伝をテーマに描き始めたのがきっかけです。

――「ラストチケット」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントはありますか?

駅伝という競技の特性上、常に走り続けている絵が続くのでどうやったら読者を飽きさせずに読んでもらえるか思案しました。

駅伝は襷をつなぐ「団体競技」であり一人で走る「個人競技」でもあります。なので一人一人にドラマを持たせてそれらを襷とともに繋いでいく過程を楽しんでいただけたらいいなと思ってます。

あとはとにかく読切としてはキャラが多い作品なので読者が混乱せずに物語を読み進められるようにあえて名前を「駅伝くん」や「サッカーくん」のようにそのキャラの属性で呼ばせました。

――今作で特にお気に入りのシーンやセリフなどがあればお教えください。

最初コメディから入って次第に本気で駅伝に熱くなっていく感じは描いてて楽しかったです。

サッカーくんの「あ、俺まだ全然走れるわ」っていうセリフは色々な理由で好きだったことを諦めてしまった人にこう思って欲しいなと思って書きました。

――漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはありますか?

わかりやすさですね。

どんなに面白いストーリーもアイデアも、何が起こってるのかわからないと伝わらないので。

より多くの人に楽しんでもらえるように構成には常に気を配っています。

――福地翼さんの今後の展望や目標をお教えください。

年内にまた連載を始められたらいいなと思ってるので、最近は週刊連載に耐えられるように体力作りで毎日ウォーキングしてます。できればもう何キロか痩せたいなとも。笑

――最後に福地翼さんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。

ただいま次の連載に向けてネームを頑張っております。

また皆さんに楽しんでもらえるような作品をお届けできればと思ってますので今後ともどうぞよろしくお願いします!