セシル率いる王国騎士団と、帝国の獣人たちとの戦いが始まる。正面から正々堂々と突破しようとする騎士団を横目に、スースクは要塞の壁の一部を破壊して内部へと潜入。砦内の警備をやすやすと突破し、ついには獣人たちを指揮するヴィランであるラットキャッチャー(CV:上田燿司)の元へとたどり着く。ラットキャッチャーは獣人たちを洗脳し、思いのままに操る能力をもつ元囚人で、デッドショット(CV:山口令悟)のかつての囚人仲間でもあった。デッドショットは彼を友達だと思って接していたものの、実際には親切の押し売りと不条理の押し付けのオンパレードであり、多大な迷惑を被っていたラットキャッチャーは、積年の恨みもあってスースクに思いっきり牙を剝く。
ラットキャッチャーは本家のDCコミックスにも登場するヴィランで、ネズミを操るという能力もほぼ同じ。ただ、異世界へと転移したヴィランらは、みな何かしら能力が拡張しているようで、ラットキャッチャーはネズミ以外の獣も操作できるようになっている。もちろん、それはスースクにも言えることで、例えばクレイフェイス(CV:福山潤)は己の肉体以外の泥も操れるようになっていたり、ハーレイも持ち前の馬鹿力がパワーアップしているなど、異世界モノのお約束もしっかりと踏襲しているのがにくいところ。
また、デッドショットとラットキャッチャーの囚人時代の因縁も描かれたが、SNSでは「普通にいじめられてる方がマシなレベルww」「これはトラウマ確定ww」など、ラットキャッチャーに同情する声が多く寄せられていた。個性の強いスースク内ではわりと常識人の部類に見えていたデッドショットだが、そこはやっぱりヴィランなわけで、まともなわけはないということが改めて明らかとなった。
スースクとラットキャッチャーたちのバトルが始まった。四方から襲い来る無数の獣人たちを、こともなげに蹴散らしていくスースクの強さは相変わらず規格外。ひと通りの格闘戦ののち、デッドショットが貯水槽を破壊し、クレイフェイスが湿った砦を能力で半壊させて決着となった。絶体絶命のピンチに陥ったラットキャッチャーだったが、突然現れたカタナ(CV:安済知佳)に助けられて逃亡に成功。現実世界でハーレイを捕らえたカタナは、今はどうやら帝国側に付いているらしく、謎はますます深まるばかりなのだった。
最後のバトルシーンは、これまた印象的だ。本来の武装を取り戻したスースクだけに、ピースメイカーが銃を使っていたり、ハーレイが愛用バットを振り回すなど、これまで以上に楽しげで進化したアクションが楽しめる。そんななかで、キング・シャーク(CV:木村昴)だけは以前と変わらずただ敵を食べまくるだけなのだが、その獰猛さや食いっぷりは明らかにパワーアップしており、やはり正装に身を包んだことでテンションが高ぶっているのかもしれない。
また、デッドショットを助けるハーレイや、クレイフェイスの目論見にいち早く気付くデッドショットなど、3話目にしてスースクのチームワークは最高潮。このまま異世界でとことん大暴れしてもらいたい。これにはSNSでも「サメちゃんが頼りになりすぎる」「奪還目的だったのに砦が壊滅。 さすがはスースクww」などの声があがっていた。次回第4話は7月26日(金)放送予定。楽しみすぎて、今から待ちきれない!
◆文/岡本大介
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