コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、ガンガンpixivと月刊少年ガンガンにて連載されている桜井海さんの『おじさまと猫』より、『おじさまがキャットタワーを買う話』(X投稿時のタイトル)をピックアップ。
2024年6月13日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、8,900件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、桜井海さんにインタビューを行い、創作のきっかけや今回のお話について詳しく語ってもらった。
本作の主人公であるおじさまは、愛猫の“ふくまる”たちと幸せな毎日を過ごしている。しかし、現状に満足している一方で、いつもと同じ日常を懸念していた。
“もっと違うエンジョイを探せ”心の中の自分が言っている。そんなときに、「にゃん にゃん」と家のどこかからふくまるの声が聞こえてきた。どこにいるのかと探してみると、なんとカーテンレールの上を歩いていたのだ…！これまで、ジャンプを失敗するところや高いところから下りられない姿ばかり見てきたおじさまは、心配になってふくまるにそこから下りるようにと手を伸ばす。しかし、ふくまるは“どやぁ～”と得意げな表情を浮かべておじさまの手をかわし、そのままぴょんと床に飛び降りたのだ。おじさまはふくまるの成長に驚いたとともに、あることを閃いた。
それは、キャットタワーを買うこと！早速いつものペットショップへ赴き、商品を見せてもらう。一言にキャットタワーと言っても色々な種類があるようだ。そして、お店にあったのは、高さがある“マウンテンキャットタワー”、おしゃれな見た目でインテリアにもなる“和風キャットタワー”、可愛さに特化した“プリティプリティキャットタワー”の3種類だ。どれもそれぞれの魅力が光る商品だったため、おじさまは選ぶことができなかった。
そこで、後悔しないためにも多数決をとることに。知り合いはもちろん、通りすがりの人にまで色々な人から票を集めた。その結果、票が一番集まったのは“マウンテンキャットタワー”。これで決まり！かと思いきや、おじさまは本当は“プリティプリティキャットタワー”が気に入っていたため、結果に落ち込む。すると、知り合いから「自分が決めたのが正解」と背中を押され、おじさまはホッとした表情を浮かべるのだった。
晴れて買うものが決まったおじさまはお店へ向かうのだが、最後は予想外の展開が待ち受けている――。本作の投稿には、「本人(猫)が気に入っているならそれで良しですね」「大正解ですね」と結末を微笑ましく見届けた読者からの声が多数寄せられた。
――『おじさまがキャットタワーを買う話』を創作したきっかけや理由などをお教えください。
キャットタワーを買いに行ったとき、なかなか選べなくて無難なのを選んでしまったんです。後で気に入ったのを買えばよかったと後悔したので、その時の気持ちを成仏させてみようと思いました。でも結局最後は…なんですがね笑
――今回のお話の中で、桜井さんが特に気に入っているシーンを理由と合わせてお教えください。
実はキャットタワーのシーンではなく、ふくまるが高いところに登ってドヤ顔するところですね。うちには漫画のマリンから取ってマリンと名付けた猫がいるのですが、大きくなるまでずっとペットショップにいた子で、最初にうちに来た時は椅子の上にジャンプすることすら失敗していたのです。筋肉が弱っていたんでしょうね。そんなマリンが今では高いところに登れるようになり、神田と同じように嬉しくなったものです。
――作中、おじさまである神田さんは、色々な種類のキャットタワーの中からどれがいいかを選べず、多数決にする流れがありました。もし桜井さんが選ぶとしたら、①マウンテン、②和風、③プリティの中からどれを選びますか？理由も一緒にお教えください。
③のプリティですね。機能性より可愛さに惹かれます笑
――X(旧Twitter)投稿には、多くの“いいね”やコメントが寄せられていました。今回の反響をどのように感じていらっしゃいますか。
皆様ありがとうございます！とても嬉しかったです！うちではこんなキャットタワーを使っていますのコメントも、情景が想像できて幸せな気持ちになりました。
――本作は、『おじさまと猫』のお話です。作品全体を通しての見どころや、注目してほしいポイントなどをお教えください。
キャットタワーと言いたいところですが、再度ふくまるが高いところに登ってドヤ顔するシーンです。猫はわざわざ高いところに登って得意そうな顔をするのですが、それが可愛くて可愛くて。後は自分ならどのキャットタワーを選ぶか考えたりして、楽しんでいただけたらと思います。
――最後に、読者やファンの方へメッセージをお願いします。
いつも読んでいただいてありがとうございます！これからも頑張りますので、またふくまると神田の話を読んでいただけたら嬉しいです！
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