実際に2人で会うことになるが、太一は美穂から航平の事ばかりを聞かれてがっかりする。美穂から航平と知り合ったきっかけを聞かれた太一は、航平のノートテイクをしてると話す。美穂は航平の耳が聞こえにくいことを知ると、「え、うそ…やばい!」と目を輝かせて喜び、本を出してくる。
美穂は「この小説と同じ! 主人公の女の子が耳の聞こえない男の子と出会って恋する話なんだけど、私、今超ーーーハマってて! かわいそうな彼のために尽くす主人公がマジで泣けるのね!」と興奮気味に話し、「私、手話で会話とか憧れてたんだけど、今まで周りにそういう人いなかったし、物語の中の人って感じ!」と言って満足そうに笑う。
太一は拳をギュウッと握りしめてテーブルを乱暴に叩き、「何言ってんだよ。あいつは手話なんて使わねぇし、まったく聞こえないわけじゃねぇし、かわいそうだなんて勝手に決めつけんなよ! それにあんたにとっては物語の中の話でも、あいつにとっては現実なんだぞ」と真剣な眼差しで言い放つのだった。
航平の難聴を知って喜ぶ美穂にドン引きさせられ、太一の言葉に胸が熱くなった。SNSでは「小説のくだり正直うわぁってなったけど視聴者にちゃんとそう思わせる良い演技やったね」「美穂ちゃんの全く悪意のない感じ上手だな~」「めちゃリアリティあって、本間日陽ちゃん、すごいってなった」と美穂を演じる本間の演技に称賛の声が寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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