現役女子大生・瀬名亮監督による初長編作品、Huluオリジナル「まだゆめをみていたい」のあらすじと見どころに迫る

2024/07/26 18:00 配信

映画

「まだゆめをみていたい」の監督・脚本を務める瀬名亮(C)HJ ホールディングス

新世代の映像クリエイターを発掘、育成するプロジェクト「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」(※通称「HU35」)。第2回目の最終審査が今年4月におこなわれ、35歳以下の若手クリエイターたちの中から、瀬名亮監督の作品が見事グランプリに輝いた。そこで本記事では、注目株となる瀬名監督の紹介とともに、自身初挑戦となる長編作品「まだゆめをみていたい」のあらすじや見どころに迫っていく。

今泉力哉監督ら著名人が審査員を務める「HU35」


“誰かに作品を届けたい”と思う気持ちと、飽きさせないアイデアがある35歳以下の人たちが参加し、新世代の映像クリエイターを発掘・育成するHU35。2022年に開催された第2回大会では、応募総数586企画の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト5名が選出。彼らには、映像制作のプロによるサポートと1500万円の製作費支援のもと、自身の企画する作品を映像化する機会が与えられ、完成後にHuluで独占配信された。

そんな中、女子大生の瀬名亮監督による「はじめてのよあそび」がグランプリを受賞。ダサい地元を捨てて大学デビューを果たした主人公が、大切なものに気付いていくという“憧れ”と“現実”が入り混じるストーリーで、審査員から大きな共感を得た。

ちなみに「HU35」第2回の審査員長を務めたのは、映画「こっぴどい猫」(2013年公開)でトランシルヴァニア国際映画祭の最優秀監督賞を受賞し、大ヒットを記録した映画「愛がなんだ」(2019年公開)も手掛ける今泉力哉監督。また審査委員には、執筆、楽曲提供、プロデュースなどをおこなう歌手の大森靖子をはじめ、俳優の藤原季節、漫画家の米代恭といった著名人が名を連ねている。

そして今回グランプリに輝いた瀬名監督は、“ルッキズムの問題や恐ろしさ”をテーマにした映像作品「美食家あさちゃん」で、「講談社シネマクリエイターズラボ」の優秀賞を受賞するなど、現在もなお躍進し続けている。

そんな彼女が監督・脚本を務める長編作品「まだゆめをみていたい」が、Huluオリジナル作品として本日7月26日(金)よりHuluにて独占配信中だ。

「まだゆめをみていたい」キービジュアル(C)HJ ホールディングス


瀬名監督初の長編作品「まだゆめをみていたい」あらすじ


漫画家志望の前田夢子(中野有紗)は、都内の大学に通いながら漫画を描いていた。ある時、自身の漫画が大手出版社の漫画雑誌で入賞を果たし、ヒットメーカーの編集者・新睦月(古川雄輝)とともに、まずは読み切りでの雑誌掲載を目指す。

しかし実力を発揮できずに落選し、読み切り掲載は夢子と同時に入賞した同世代の注目株・安曇一樹(南琴奈)の手に…。夢子は自信を取り戻せないまま、次なる大型の漫画コンペ「マンガ未来大賞」で、大賞が取りやすい“恋愛”のジャンルに挑戦していく。

必死に漫画と向き合う夢子だったが、描きたいものが思うように描けず、悪戦苦闘の日々が続く。そんなある晩、夢子が描いている漫画が“夢”として現れ、さらに考えた通りに動いてくれない存在“叶人(西垣匠)”に出会い――。

夢と現実の狭間で揺れ動き、友人との関係性にも悩まされながらも主人公が必死に奮闘していく本作。“夢”をテーマに描かれるハートフルファンタジーは、世代を問わず共感できる少しほろ苦いストーリーになっている。