飯島直子がレギュラーを務める「飯島直子の今夜一杯いっちゃう?」(毎週木曜よる10時~、BSフジ)。同番組は飯島直子が地元の人に愛されるお店を飲み歩き、お店の常連客や飯島がいま会いたい、話してみたいゲストと”本気でサシ”飲みをしていくBSフジの人気番組だ。7月25日(木)の放送では、大物ゲスト・古舘伊知郎を迎えることも決定している。4月よりレギュラー放送が開始した同番組について、飯島直子に番組への心境などを改めて語ってもらった。
――昔を振り返って、番組のオファーが来たときの心境を伺えますか。
飯島直子:もう何十年も一緒にお仕事をしていたスタッフの方が声をかけてくれたのがきっかけでした。最初から“飲みの番組”という打診だったのですが、「どうなんだろう」と思っていたのを覚えています。同じようなコンセプトの番組はいくつかあるから、似てしまうんじゃないのかな…と。
番組が始まるときもタイトルが「今夜一杯いっちゃう?」と、ちょっとダサめの名前に「え!?」って思ったんです(笑)。でも思い返すと、これが意外と良かったなと思います。
いままで色々バラエティーの番組をやらせてもらったなかの経験則なんですが、「ちょっとダサめがいいな」というのがあります。たとえば昔「DAISUKI!」っていう番組に出演していたのですが、そこでも初めて聞いたときは「『DAISUKI!』ってさ…(苦笑)」なんて思っていたんです。
当時共演していた中山ひでちゃん(中山秀征)とか、松本明子さんも、「なんかちょっとダサ…(笑)」みたいな空気感があったんですよ。でもいざ始まると、みんなに覚えてもらいやすいのと、“かっこいいタイトルじゃない”ところがいいな…と思うようになりました。
そうしたことを思い出して、「今夜一杯いっちゃう?」の“そのままじゃん”というタイトルも、いまは「逆にいいな」と。見てくれてる人たちはみんな、略して「コンイチ」って言ってくれているんですよ(笑)。
――飯島さんご自身はプライベートでも番組と同じようなキャラなのでしょうか?
飯島直子:意外とそうかもしれないです。事前に約束して…よりは、流れで飲むことが多いですね。「なんか明日休みだし…ちょっと友達に『今夜どう』」というような。
――同番組は珍しい構成をしている印象です。前半はお店に1人飲みをして、後半からゲストさんと絡む形。その前半部分の1人でお店に放り込まれるところに、怖さはありませんでしたか?
飯島直子:その点を聞かれることも多いのですが、始めからそこまで怖くは感じていなかったですね、不思議と(笑)。初回のときこそ「お客さんいなかったらどうしようかな」という考えは頭を過りましたが…やっぱりお酒が入るので!人間ってお酒が入ると気が大きくなるじゃないですか。
あとは本当に運良く、初回からすごく良いお客さんに出会えたんです。あのときは本当にお店のお客さん全員とお話ししたレベルで、みなさんが良い人でした。しかも1軒目は早い時間帯なので、まだみんなそこまで酔ってないはずなのに。
――番組のなかで一般の方と交流するときに、飯島さんが気を付けていることはありますか?
飯島直子:いままでバラエティー番組をレギュラーでやらせていただいたことは何回かあるのですが、必ずメインMCがいてトークを回してくれるという構図でした。しかし今回は1人なので、その点についてプレッシャーみたいなものを感じていたのは覚えています。でもいざ番組が始まると、立派なMCの人たちの真似はできないなと振り切れました。
だから逆に、お客さんたちと同じ目線で会話することにしています。「MCだから回さなきゃ」ではなく、「飲みに来たお客さんたちと普通に話せたら良いな」ということを意識していました。
――番組を拝見していると「人と仲良くなるスピードが速いな」と感じました。いままでそういったことを言われた経験はあるでしょうか?
飯島直子:私ね、昔からなんですよ。中山ひでちゃんにも言われましたね。「DAISUKI!」の話ですが、ひでちゃんのMC起用は最初からではなかったんです。その前に別のMCの方がいて、私とあっこさん(松本明子)という構成。そこにひでちゃんが新しく、放送開始から1年後に入ってきたという形でした。新MCに抜てきされたひでちゃんは「どうやって回していこう」とか、MCとしてすごく考えを巡らせていたそうでした。
しかしひでちゃんがMCに就任した初回、バスケットボールのスリーオンスリーをやったときにひでちゃんがシュートして、それが入った。私は嬉しくなって、「わあーっ」と抱きついたんですよ。「やったね!」っていう気持ちで!
でもそれが、ひでちゃんのなかですごく衝撃的だったんですって(笑)。女の人から気さくに抱きついてくるということが。私としては「もう仲間だし」という気持ちもありましたし、割とプライベートでもあることなのですが…。久しぶりに会った人には抱きついてしまう…みたいなクセがあります(笑)。相手が男女でも関係なく。
――その壁を作らない感じとかが、コミュニケーションのお手本になるなと思います。
飯島直子:でも、引いちゃう人もいるんですよ。そういう人に「なんだよ」って思う気持ちもあります(笑)。思いますけど、やっぱり慣れない人はいる、ということなんでしょうね。
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