今回は、過去のロケでお世話になった宮崎県松島の「杉原功商店」からの生中継もおこなわれた。リモートで細かいニュアンスを読み取りづらい環境であったものの、情報を的確に引き出すインタビューと、相手に合わせて即興で対応するアドリブ力が功を奏し、中継は終始にこやかな雰囲気で終了。「杉原功商店」の魅力とともに、お題の人柄が伝わる中継となった。
スタジオでは、視聴者から寄せられたコメントに答えるパートも。「どこのお酒が好きですか?」という質問には、「浅香(唯)さんと行ったとき、宮崎で焼酎飲んだんですけど、栗焼酎うまかった」と回答。さらに生放送中に実食した「うなぎと穴子の味の違い」を問われると、「 タレ自体の味が違うんですけど、やっぱ油の乗り方が、やっぱりうなぎの方が脂乗ってるっていう感じするかな」と安定感のある食レポで味の違いを表現した。小田井のプロとしての即応力が伝わってくる瞬間だ。
なかには「小田井さん、ア―ンして!!」というやや無茶ぶりなリクエストも届いたが、小田井は「いやいや、全然やりますけど」と快く対応。「どのカメラにやる?」とカメラさんとの連携を図りつつ、「これ別料金ですけど、大丈夫ですか?」とユーモラスなコメントも。最後には順烈時代のアイドルスマイルを彷彿とさせるほほ笑みをカメラに向けて、とっておきの「ア―ン!」を決める。
さまざまな質問やメッセージに対して、機転を利かしながら、テンポよく回答していく小田井。そのなかには、小田井が旅を心から楽しむ姿勢の原点とも捉えられる言葉も飛び出した。
「旅に行くとき、気を遣っていることは?」という質問をされた小田井は、「お店の方だったりとか町を歩いてる一般の方とお会いする機会が多いので、基本的にそのときその瞬間会う人は“もう次に会う可能性はほぼないだろう”と思って、一期一会というのを大事にしながら旅をしてる」とあい旅のモットーを語った。これは笑福亭鶴瓶からの受け売りだというが、旅を満喫できるのは小田井の親しみやすい人柄や探求心があってこそ。見事鶴瓶イズムを継承できているようだ。
編集が利かない生放送でありながら、さまざまな観点から自身の人となりを伝えた小田井。コメントの瞬発力があるだけでなく、元々の人柄が人を惹きつける小田井だからこそ、今後の旅でも視聴者を飽きさせずに楽しませてくれるだろう。
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