“縁・人・未来”と、大切なものを次々と結んでいく2024年度後期・連続テレビ小説「おむすび」。番組ロゴも発表され、デザインを担当した大島慶一郎氏がロゴに込めた想いを明かした。
主人公・米田結が栄養士として大切なものを結んでいく、その成長の過程を表現したタイトルロゴです。食にまつわるさまざまな“栄養”を組み合わせて、“おむすび”を形作り、ひもで結んでいるかのような形状の文字を、野菜・果物・肉・魚などのカラーで彩りました。
結ぶロゴにすることで、人と明るい未来を結び、リズミカルに上下している配置は、山あり谷ありの人生を乗り越えていく、主人公たちの歩みを象徴しています。
カラフルなロゴが、視聴者の朝をポジティブな気持ちにしてくれることを願っています。
平成“ど真ん中”の、2004年(平成16)年。ヒロイン・米田結(よねだゆい)は、福岡・糸島で両親や祖父母と共に暮らしていた。“何事もない平和な日々こそ一番”と思って生きてきた結。しかし、地元で伝説と化した姉の存在や、謎のギャル軍団、甲子園を目指す野球青年など、個性的な人々に翻弄(ほんろう)されていく。そんな仲間との濃密な時間の中、次第に結は“人生を思いきり楽しんでいいんだ”ということに気づいていく。
青春時代を謳歌(おうか)した自然豊かな糸島、そして阪神・淡路大震災で被災するまでの幼少期を過ごした神戸。二つの土地での経験を通じて、食と栄養に関心を持った結は、あることをきっかけに“人のために役立つ喜び”に目覚める。そして目指したのは“栄養士”だった。
“人は食で作られる。食で未来を変えてゆく”。初めは、愛する家族や仲間という身近な存在のために。そして、仕事で巡りあった人たちのために。さらには、全国に住む“私たち”への幸せへと、その活動の範囲を広げていく。