――もし、誰かの感情をのぞけるとしたら、どんな人の“感情の波”を見てみたいですか?
監督です! 今回に限らず、オーディションや本番などで自分が全力でお芝居をしている時に監督が何を考えているのか。ちょっと怖いですけど(笑)、そのときの感情を見てみたいです。
――作品のキャッチコピーは「どんな感情も、あなたの宝物になる」ですが、横溝さんにとっての“宝物”は何ですか?
やっぱり「家族」だと思います。つらいことがあって泣いてしまうような時も、いつもそばにいて自分のことを理解してくれて、一緒に考えながら協力してくれるのは本当にありがたいです。今のお仕事を小さい頃からできているのも家族の支えがあったからだと実感しています。
――自分の中で成長したなと感じる部分はありますか?
小さいときは泣いてばかりだったので、前向きに考えられるようになったところは大きな変化。まだ、高校生になったばかりですけど、一度決めたことは最後まで貫き通すという意志の強さは中学生の頃より少しは成長できているのかなと。何か具体的な出来事があったというわけではないのですが、高校生は大人と子どもの中間。もっと大人にならなきゃっていう思いから意志の強さが生まれたのかなと思っています。
――最近、感情を動かされるような出来事はありましたか?
私が飼っている猫はすごくツンデレなんです。飼い始めて1年半くらいたつのに全然寄ってきてくれないし、抱っこもさせてくれない。だけど、この前私が1人で家のソファに座っていたら寄ってきてくれたんです。足にもすり寄ってきて。そのときは「ヨロコビ」が心の中で大騒ぎ(笑)。あまり喜び過ぎるとまた逃げてしまうので静かにかみ締めていました。
――そんな猫ちゃんの感情をのぞいてみたいですか?
見てみたいですけど、たぶん「ダリィ」ばっかりだろうなあ…。いつもダルそうな感じなんです(笑)。
――では、読者の方にメッセージをお願いします。
思春期ならではの難しい感情の波などはライリーと同世代の方はもちろん、大人の方々もすごく共感できると思います。自分のいい感情も悪い感情も全部無駄なものはないんだなと思える作品。映画を見て自分を見つめ直すきっかけになったらうれしいです。
◆取材・文=小池貴之
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