28日、さいたまスーパーアリーナで行われた格闘技大会「超RIZIN.3」(ABEMAほかPPVにて全試合生中継)の第10試合で、朝倉未来と平本蓮がRIZIN MMA特別ルール:5分5R(66.0kg)で対戦。K-1甲子園時代から打撃の天才と言われてきた平本。1R中盤、間合いを詰めると、鋭い打撃を朝倉の顎やテンプル(こめかみ)に連続で打ち込み失神KO。約5年にわたる因縁に終止符が打たれ、公約通りならば朝倉の引退となるはずだが、試合後にマイクを取った平本の口から出たのは「朝倉未来。辞めないでください」という言葉だった。
試合後インタビューで平本は「練習してきた技が見事にハマったので、やってきたことに間違いはなかった」と朝倉戦に向けて、相当な対策を積んできたことを垣間見せた。また試合直後に「朝倉未来、辞めないでください」とマイクで発言したことに対しては、心からの言葉とし「戦い続けていれば、いつかまたやれるかもしれない。だから戦い続けてほしい」と思いを明かした。
――試合後の率直な感想をお聞かせいただけますでしょうか。
なんも言えねえ
――(笑)。「なんも言えねえ」というのは、やはりうれしい気持ちの方が勝っているということでしょうか
そうですね。あと本当、練習してきた技が見事にハマったので、やってきたことに間違いはなかったなと。何度も何度も練習してきた技だったんで、なんも言えないっす。やってきてよかったなって。
――ありがとうございます。実際に朝倉未来選手と対峙して、拳を合わせて。その感想や戦う前のイメージと違うところがありましたら教えてください。
そうですね。5ラウンドなので、1ラウンドが特に勝負だなと思って。ラウンドマスト(システム)だったので、前半からしっかりポイントを取っていくっていうのは意識したんですけど、 体があったまる前、1ラウンドから勝負の瞬間が絶対生まれるので、その瞬間は必ず勝負を決める、と決めていたので良かったです。
――では、今回試合に勝利しました。今後の目標、展望というのを教えてください。
そうっすね。RIZINチャンピオンになったんですけど、もう1個別のベルトあるみたいなんで、それを取りに行こうかなと思います。
――最後に朝倉選手に声をかけたと思います。どんなことを声をかけましたか。
内緒で。
――試合後のマイクで未来選手に対して引退しないでくださいっていうことをおっしゃってました。それは心からの思いだったのでしょうか
そうですね、格闘技界にいてほしいなって。
――それはいずれまた戦いたいといういうところなのか、それとも格闘技のアイコンとして必要だと思うということなのか
戦い続けたらまたいつかやるかもしんないですね。はい。だから戦い続けてほしいです。
――もう一つのベルトを持つ鈴木千裕選手とは試合後少しもめていましたが、次の試合の時期や相手など、プランがあったら教えていただけますか。
そうですね、年末じゃないですかね。はい。なんか盛り上がる試合をしていこうかなと思います。
――朝倉未来選手は現在の日本格闘技界の中心にいる選手。その選手を倒したことでの、自分が中心になるとか、格闘技界を引っ張っていくなどの思いは現時点でいかがですか。
はい。アイムザベストなんで。僕がベストです。
いつだって時代は俺だ。
――試合後、朝倉未来選手に引退しないでくださいっておっしゃってましたけど、これから復活するとしたらどんな道を歩んでほしいと思いますか。
いや、わかんないですけど、多分復活絶対すると思うので、辞めないでほしいですね。
――今回戦って、平本さんの朝倉未来像は変わりましたか?
いや何も変わってないし、俺も引退撤回したんで、あなたも引退撤回してくださいって感じです。
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