市原悦子さん主演「岸壁の母」が佳境に突入、新二役・大和田獏からのコメントも到着「市原さんの優しい表情が忘れられません」

2024/08/01 12:00 配信

ドラマ

大和田獏※提供画像


端野新二(青年期)役・大和田獏 コメント


――大和田さんが演じた新二と母役の市原悦子さんとのやりとりは本当の親子のような情が感じられます。撮影当時の市原さんとのエピソード等があればお聞かせください。

市原さんは心からの演技をなさる名優で一つ一つのシーンが勉強になりました。回を重ねて行く度に本当の親子の様な情を感じていました。明るい方で歌がお好きで撮影の合間に2人で歌ったことも覚えています。

――母の自分を想う気持ちは分かりつつも自ら志願兵となる新二の気持ちについて、演じられた当時と今とで感じ方は変化されましたか。

当時は若い私でしたが、戦争の悲惨さ残酷さが強く響きました。その思いは今も変わりません。

――「岸壁の母」は47年前の作品のため、今では配慮により表現しがたいエピソードも多くあります。昭和と現在のドラマの違いをどう思われますか。

現代はコンプライアンスが厳しく言われ、少々描き辛いこともあるかもしれないと思います。

――子を想い無事を信じて帰りを待ち続ける母の心は普遍的な愛と感じました。大和田さんが「岸壁の母」の中で特に母の愛を感じた箇所をお聞かせいただけますか。

中学生の新ニが学校から帰って来て鴨居にぶら下がって母に甘えるシーンの市原さんの優しい表情が忘れられません。

――最後に「岸壁の母」をご覧のみなさまにメッセージをお願いします。

現代も世界の至る所で戦争は起こっています。このドラマは時を超えて戦争の恐ろしさと親子の愛と尊さを伝えてくれると思います。どうぞハンカチを握りしめてご覧頂ければ幸いです。

「岸壁の母」より(C)松竹


BS松竹東急 編成制作局・総合編成部 吉備涼子氏 コメント


終戦から79年を迎える今夏に「岸壁の母」を放送しています。市原悦子さん演じるいせの母の愛は現在も変わらず見る人の心に響きます。戦時下でひたむきに一人息子の無事を祈り生きる姿や、かわいらしくも哀しみを帯びた市原さん独特の語りに引き込まれる作品です。

普通に暮らせる日常の尊さ、戦争はあってはならないことだと改めて感じました。いせの息子・新二役の大和田さんが寄せてくださったコメントとあわせて「岸壁の母」の放送をぜひご覧ください。

「岸壁の母」より(C)松竹