「ファーストステージとセカンドステージで、DP(ドリームポイント)獲得数1位を連続で取らせていただいたことは、配信を見てくださっていた皆さんの応援があったからこその結果なので、すごくうれしかったです。でもお芝居という部分だけで見ると、私は他の女優さんたちと比べると歴が浅い。『よしもとドラマ部』のオーディションである以上、やっぱり1位としてふさわしいと言われるようなお芝居をしなくては……と、最近はプレッシャーを感じていますね」
44名の参加者が集う「よしもとドラマ部 金の卵オーディション」で、他者を寄せ付けないほどの圧倒的DP獲得数を誇り、1位の座を守り続ける鍋島瑠衣。彼女はこれまでに開催された「1st Stage」と「2nd Stage」の両方でDP獲得数1位を記録しているが、決しておごることなく、むしろそれによって与えられるプレッシャーと必死に戦っていた。
「他の女優さんたちを見ていると、皆さん個性豊かでとても勉強になる部分がたくさんあります。一方で、例えば目だけの演技でもちゃんとお芝居をされているような方を見ると、自分もこういう風に出来ていなきゃいけないんだよな、とも感じますね。あとは本放送で行われるアドリブのような場合だと、瞬時に役を作り込むことが出来なくて……いろんな怒り方や、笑い方、泣き方のレパートリーがある中で、さらに演じる役柄の立場によってはセリフ回しも変わってくる。突然お題を振られて役を充分に作り込むことが出来なかった時には、喜怒哀楽だけを考えて、背伸びせず自分らしく表現しようって心掛けています」
『生テレ』で一人芝居を始めてからは、「見てくださる方から直接意見を聞くことが出来るので、自分以外の目線を知る良いきっかけになっています」と語る鍋島。他にも、「金の卵オーディション」に参加したことで、自分の気持ちにある変化が出てきたという。
「変わりすぎてうまく伝えられるかわからないですけど、“自分がああしたい、こうしたい” ではなくて、応援してくださる “皆さんのために” を一番に考えるようになりました。『金の卵オーディション』に参加したことで、応援してくださる方の声が今まで以上に直で伝わってくるようになって、それを感じながら見てくださる方たちのために頑張った方が、すごい力を発揮出来るようになったと言いますか。応援してくださるその気持ちに、自分らしく応えていかなきゃとは常に思っていますね」
女優としてまだまだ成長を続ける鍋島は、「ファンの皆さんには本当に感謝しかありません。でも、役者としての実力で上に行きたいっていう気持ちもあるんです」と芯の強さを瞳ににじませながら話してくれた。「3rd Stage」で1位を獲得すれば三連覇達成ともなるが、今の心境は?
「うーん、『金の卵オーディション』はお芝居重視のオーディションだと思うので、上に行こうとすればするほど、経験の差が出てきちゃうと思うんです。だから私は自分なりの努力をして、良いことも悪いことも含めてたくさんの経験を積んで、最後にはファンの皆さんから『あれ、最初とは変わったね。成長したね』と言ってもらえるようになりたいです。それで今回のことが終わっても応援してもらえたら、すごくうれしいなって思います」
竹内巴里
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)