夏の状況とはまた違うが、前回描かれた弥生が中絶した過去もよみがえった。弥生の元カレは“中絶ありき”で、体も心も傷ついた弥生の姿が切なかった。ゆき子の言葉は、母として、また女性としてのメッセージだ。
さらに、物語の中において夏にくぎを刺す言葉もあった。
「あ~よかった、生きてたんだって、罪悪感なくなってスッキリって、そんなのんきなこと思うの、お母さん絶対許さない」
第2話で夏が弥生に海のことを打ち明けたとき、夏は「正直、ほっとした。生きててくれたんだなって。ずっと…自分が殺したんだって思ってたから」と言っていた。そのことを緩やかにつなげる脚本の妙で、しっかりと伝えたいことを刻みつけていたようだった。
またしてもタイトルが世界トレンド1位になる反響で、「ゆき子さんの言葉の厳しさの中に夏を思う優しさも感じ泣いてしまった」「ゆき子さんの言葉が心に沁みた」「ハッとさせられた」「親の愛は深いなぁって思った」「ずっとふよふよと浮いていた夏の『中絶や妊娠の責任』を、母ゆき子さんが第5話でようやく突きつけてくれる」といった声が寄せられた。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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