コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、youさんが描く『彼氏にやきもちを焼かせようとしたらカオスな展開になった』(『幼馴染の君と恋人になるまで』より) をピックアップ。
youさんが2024年7月20日にX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、6,567件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、youさんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。
幼稚園からの幼なじみである吉岡隼人(よしおか はやと)と木下怜央(きのした れお)。付き合っている二人ではったが、女の子にも優しい隼人を見かけ、怜央は嫉妬していた。怜央は友人の悠生に隼人を嫉妬させたいと相談する。すると、隼人の前で自分とすごく仲良くしてみたらどうか、と悠生に提案されたのだった。
昼休み、怜央は隼人の前で悠生にお弁当を食べさせてもらったり、ひざまくらをしてもらったりして隼人にやきもちを妬かせようとした。それでも反応しない隼人に、怜央は悠生にキスをしようとする。しかし、その行動を見た蒼は、怒って怜央を止める。理由を説明しようとする悠生を今度は隼人が人質として捕まえ、蒼に怜央と交換するように言うのだった。
昼休みが終わり、隼人の後を追う怜央。やきもちを妬かせようとしているのがバレバレだ、と怜央にキスをし、悠生じゃなかったら怒ってる、と言われ怜央は満足するのだった。
作品を読んだ読者からは、「何度見ても最高」「かわいい」など、反響の声が寄せられている。
――『幼馴染の君と恋人になるまで』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。
4年くらい前から絵を描く練習を始め、まずは漫画を描いてSNSで公開していこう、と幼馴染の隼人とレオのBL漫画を描き始めました。
描き始めた時は隼人とレオはすでに付き合っている設定でした。SNSで公開していくうちに徐々に読んでくださる方が増え、読者さんから「2人の馴れ初めが知りたい」と言ってもらうこともたくさんあり、私の頭の中でも2人の物語はすでにあったので、隼人とレオの馴れ初め編『幼馴染の君と恋人になるまで』を描くことにしました。
――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。
BLジャンルの中でも“幼馴染”がテーマのBLは私も大好きなのですが、私にとっての『こういう幼馴染BLが読みたい!』という要素をたくさん散りばめ、読んでいる人にも楽しんでもらえるように、演出など自分なりにたくさん工夫して作っていきました。
この作品を描くうえでずっと大切にしていたのは『心を揺すぶられるようなBL漫画を描きたい』という気持ちです。読んでくださった方の心がすこしでも動いてくれたら、それが一番嬉しいです。
――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
この漫画は隼人とレオのほのぼのとした日常を描いた作品で、読者さんにもほっこりしてもらえたら…という気持ちで作りました。
気に入っているシーンは、レオがどうやったら隼人にやきもちを焼かせられるか…と友達の悠生と共謀してお粗末なお芝居を繰り広げるシーン、そしてラストの、「ちょっとは妬いた?」と訊かれた隼人が「バレバレなんだよ」と言ってからレオにキスをするシーンです。そのあとの満足そうな笑顔を見せるレオもお気に入りです。
――youさんは漫画を描かれるうえで、どのようなところから着想をえられているのでしょうか?
私は今までの人生の中で学生時代(特に高校時代)が1番楽しくて記憶に残っていることもたくさんあって、その楽しかった思い出やその時感じていた気持ちを漫画で表現している部分も多いのかもしれません。もちろん今も楽しいのですが。学生の頃って見えている世界が全然違うので、その世界を漫画で表現するのはとても楽しいです。
あとは自分の記憶だけでなく、小さいころから本を読むのが大好きだったので、読書や映画鑑賞など、普段からたくさんの作品に触れるようにしています。
――youさんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。
ずっと目標にしていた連載が決定し、現在その準備中です。大好きで描きたかった出版社様での連載なので、本当に嬉しく思っています。
今回インタビューしていただいた隼人とレオの作品についても、とても嬉しいことが決まっていますので、読者様に早く発表できるように頑張ります。
――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。
いつも漫画を読んでくださっている皆さま、本当にありがとうございます!皆さまがいつも応援のメッセージをくださるおかげで、絵を描き始めてから今まで進んでこれました。
これからも楽しんでもらえる作品づくりを頑張りますので、よろしくお願いいたします!
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