新房昭之監督とシャフト制作のアニメ「ダンス イン ザ ヴァンパイアバンド」が現在、チバテレビほかで放送中。先日、アフレコ取材が行われ、主人公のミナ・ツェペッシュ役・悠木碧と鏑木アキラ役・中村悠一らに話を聞いた。
環望氏の同名漫画をアニメ化した本作は、ヴァンパイアによって東京湾沖に建設された架空の都市・ヴァンパイアバンドを舞台にしたホラー・アクション。見た目は少女ながら、長い年月を生きるヴァンパイアの女王・ミナと彼女に仕える人狼の少年・アキラの禁断の恋を描く一方、ミナたちを嫌う人社会との確執や、同族内での争いに立ち向かう2人の過酷な運命もつづっていく。
そんなファンタジーと現実を融合させたような本作の世界観に触れ、「(もし現実でも)自分たちより強い生き物と関係を持ったらどうなるんだろうと考えさせられました。本作のヴァンパイアはモンスターではなく共存する生き物なのかな」と語った悠木。激烈な女王であり、アキラを愛する1人の女性でもあるミナの複雑な人物像について、「少し怖くて、でもとても魅力的。何だかあこがれてしまいます」と、まだ18歳らしいあどけなさの残る感想を語った。
一方、中村はアキラについて「謎を秘めています。ぜひ、オンエアで見ていただきたいです。なにぶんネタバレを含んでいますので(笑)」とクールにコメント。その演技に当たっては「オーディションの時に思いっ切り(役を)若く作って頑張ってしまったので、アフレコではもう少し無理なくやってみようと思っています。というのも、キャラクター・デザインが少し大人びているかな、と感じたので。決して楽したいからではありません」と告白し、大人の余裕をのぞかせた。
新房監督といえば個性的な演出で現在、熱狂的な支持を集めている人気監督の1人。その演出について中村は「ダークな雰囲気の中に思わずニヤリとしてしまう笑いのエッセンスが挿入されていて、とても見やすいと思います。伏線の張り方も面白いです」と説明。「カット数も半端なく多く、テンポもすごくいいので、ぜひ楽しんで見てください」と見どころをアピールした。
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