型にハマらない“唯一無二の音楽性”THE ALFEE、デビュー50周年を迎える彼らの軌跡と魅力に迫る 5作品のライブ映像も一挙放送

2024/08/01 18:00 配信

音楽 コラム

「THE ALFEE /JUST LIVE!」より(C) Project III

結成から50周年を迎えるTHE ALFEE(ジ・アルフィー)。8月には神奈川・Kアリーナ横浜で夏のイベント「THE ALFEE 2024 Wind of Time 50年目の夏祭り」の開催を予定しており、今なお精力的に活動を続けている。本記事では、長年独自の音楽性を貫き、多くのファンに愛される彼らの軌跡や魅力を深掘りしていく。

持ち味は“型にハマらない音楽性”と“ポジティブシンキング”


1973年にグループを結成し、1974年にシングル「夏しぐれ」でデビューした同バンド。メンバーの脱退や、バンド名変遷などを経て、現在は桜井賢坂崎幸之助高見沢俊彦のメンバーで活動中。

そんな彼らは1960年~1970年代の洋・邦楽ロック&フォークソングをルーツとしており、時にはシンセサイザーを多用したり、ハードロックやヘヴィメタルなども取り入れたりなど、唯一無二の音楽性が持ち味となっている。

またTHE ALFEEにおける最大の魅力といえば、メンバー3人ともリードボーカルとコーラスができる点だろう。ボーカルに関しては通常バンドごとに担当が決まっているのが定番だが、同バンドに関しては“型”にハマることなく、曲毎やパート毎にリードボーカルを変える“スイッチボーカル”を取り入れている。

幅広いジャンルの音楽に、三者三様のリードボーカルを組み合わせることで、飽きのこない独自性あふれる楽曲を生み出し続けているのだ。

1983年には武道館公演を成功させ、同年に発売した16枚目のシングル「メリーアン」をきっかけに「第34回NHK紅白歌合戦」にも出演したTHE ALFEE。一見順風満帆なサクセスストーリーを辿っているかのようにも思えるが、実はデビュー直後はなかなかヒット曲に恵まれず、ライブハウスでのライブ活動や、バックバンド活動を地道にこなす日々が続いていた。

こうした辛い時期を世間では俗に“下積み時代”と言うが、彼らの場合は「下に積むと下に行ってしまう。だから上に積んでいく」という独自の理論で、あえて“上積み時代”と呼んでいたそう。どんな時でもポジティブシンキングで前進していく点は彼らの魅力ポイントでもあり、このマインドがあったからこそ長寿バンドとして成功を収めたのかもしれない。

デビュー50周年記念、「THE ALFEE」のライブ映像を一挙放送


流行を追い求めず、自分たちの音楽を追求し続けるTHE ALFEE。そんな彼らの50周年を記念して、CS放送「衛星劇場」ではテレビ初放送の2本を含む計5本のライブ映像を放送する。

テレビ初放送となるのは、8月10日(土)夜7時30分より放送の「BRIDGE ACROSS THE FUTURE REELI&II」。横浜博覧会の翌年、1990年8月に臨港パークにて開催されたコンサートだ。「鋼鉄の巨人」「恋の炎」「ジェネレーション・ダイナマイト」など全22曲。

また、8月10日(土)夜11時30分から放送される「YOKOHAMA RED BRICKS I&II」もテレビ初放送となるライブ。1996年8月に、赤レンガパークで行われた15回目のサマーイベントの模様が映し出され、「JOURNEY」「Count Down 1999」ほか全37曲を堪能できる。

そして8月10日(土)昼5時からは、ファン垂涎のレア映像「MEIGAKU LIVE 3 NOVEMBER 1987」も放送。1987年に彼らの母校である明治学院大学の特設ステージで行われた野外ライブで、「WIND OF TIME」「AMERICAN DREAM」など全9曲のラインナップとなっている。

8月10日(土)昼5時45分からは、札幌、横浜、大阪、福岡の4カ所で行われた1988年のサマーイベント「ALL OVER JAPAN 4ACCESS AREA 1988」のライブ映像も放送。「星空のディスタンス」ほか全17曲。

さらに8月10日(土)夜9時45分からは、1992年8月に開催し、約5万人が横須賀シーサイドパークに集結した「JUST LIVE!」も放送。直前に会場を変更した“神回”でもある同ライブでは、「Promised Love」「いつも君がいた」「夢よ急げ」など全20曲を、臨場感あふれる映像とともにお届けする。

8月25日にデビュー50年となるTHE ALFEE。今回放送される5本のライブ映像は、当時の熱狂や彼らの魅力を存分に味わえる内容に仕上がっている。

「BRIDGE ACROSS THE FUTURE REEL I&II」より(C) Project III