植田真梨恵、“圧倒的な歌声”で24曲熱唱「これにて終幕!」

2017/09/12 06:00 配信

音楽


続く「ダイニング」では、優しいメロディーと穏やかな中にも力強さが残る植田の歌声が会場を包み込み、その後の「砂漠の果てに咲く花」では、ステージ後方に4本のカーテンが降りてきたかと思えば、再び軽快なバンドサウンドが響き、植田も身振り手振り大きく披露するメリハリある構成に。

そして、“インディーズ時代の集大成”と言っても過言ではなさそうな彼女のインディーズ4thアルバム『センチメンタルなリズム』の中の1曲で、ファンも多い名曲「壊して」へ。

一度聴いたら耳から離れないイントロの破壊的なドラムサウンドから、早口言葉のような歌詞をテンポ良く歌い上げ、「もういい~分かった、もういいよ~」と思わずこちらも言いたくなるくらい、静かに全てを破壊するような歌声を会場に届け、そのままノーステップで「ルーキー」につなぐ。

前曲から一転して青春真っただ中にいるような楽曲で爽やかに盛り上げると、「イエ~! まだまだ元気ですかー!? 歌うたってますか~?」と会場に呼び掛ける植田。そこで、サポートバンド(サボテンズ)のメンバーを1人ずつ紹介していき、そのままの流れでメジャー3rdシングル「わかんないのはいやだ」に突入。

ステージを左右狭し動き回りノリノリの植田。ところどころ観客へマイクを向け、一緒に歌ってもらうというパフォーマンスを繰り広げ、同じくみんなで合唱するにはピッタリのインディーズ1stシングル収録曲の「サファイア!」へ。

同曲では、ステージ真横まで来てファンを盛り上げ「みんなで!(歌って)」とあおったり、セットのサボテンをナデナデしたり、おなじみの後半サビで大合唱を行ったりと、この日一番と言っても過言ではない盛り上がりを見せ、「センキュートーキョー!」で曲を終えると、「みんなの声聴こえています、本当にうれしい! どうもありがとう!」と次の曲へのつなぎのメロディーに乗って、感謝のコメントを口にした。

さらに「あなたが一人でいるとき、私はそばにいないけど、歌になって、あなたのそばにいるよ!」と力強いメッセージをファンに贈った後、おなじみの「あ~あ~あ~♪」の合唱から、6thシングル表題曲「夢のパレード」へとつないだ。

どうしてこんなに息継ぎのしづらそうな歌を途切れることなく、声がかすれることなく歌い続けられるのか、という畏敬の念を彼女に抱きながらも「夢のパレード」の行列に加わった後は、いい意味でパンチの効いた「スペクタクル」を持ってくる植田。

観客も立ち上がって大盛り上がり!


その名の通り、強烈なインパクトを与えるような、風を切り裂くような歌声で観客を圧倒し、「変わらない歌を本当にずっと歌っていきたいなと思っています。本当にきょう9月10日、日本青年館ホールに来てくださった皆さんどうもありがとうございました!」とファンに感謝を込めて深々とお辞儀すると、割れんばかりの拍手と歓声が沸き起こる。

「これから先もいろいろなことがあると思うんですが、皆さんのそばにある歌をずっと作り、描き、歌っていきたいなと思っています! つらいことはいっぱいありますけど、皆さんが飛び込んでいけるような、そういうパワーのある曲を歌えるといいなと私は思っています」とメッセージを送り、ベースの重低音から『センチメンタルなリズム』収録曲の「飛び込め」を歌いだす。

まさに会場に来た全ての人の背中を押してくれるようなパワーに満ちた同曲を歌い終えると、本編ラストには「変革の気、蜂蜜の夕陽」を持ってきた。夕陽っぽいライトアップが印象的なステージで、こちらもどこか植田から背中を押されているような気分になる。歌が終わると、ファンに深いお辞儀をして会場を後にした。

そして場内にはテンポのいいアンコールの手拍子が鳴り響き、植田らはTシャツ姿に着替えてアンコールに突入する。

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