小田井涼平、みかえり阿弥陀如来を前に芸能人生を振り返る 古都・京都の盛夏を堪能するさまざまな麺料理に舌鼓

2024/08/01 12:00 配信

バラエティー レビュー

「正解がないんですよね」 芸能人生を振り返る小田井


「夏こそ京都で麺めぐりの旅」と題して、さまざまな麺グルメを堪能した京都編。同時に京都ならではの神社仏閣めぐりもおこなわれたのだが、なかでは小田井が自身の芸能人生に想いをはせる場面があった。「永観堂」本堂の本尊・みかえり阿弥陀像と対峙したときだ。

みかえり阿弥陀はその異名の通り、なぜか首を左に向けている。後ろを振り返るように、まるで誰かに話しかけるような立ち姿。この見返り阿弥陀像にはある由来があるという。

1028年、 永観堂の僧侶だった永観が修行のために歩いていると、突然目の前に阿弥陀様が降りてきて 導くように前を歩いた。その姿に思わず立ち止まった永観。すると阿弥陀様は頭を左肩越しに向け、「永観遅し」と声をかけたのだそう。

住職の鈴木圭潤さんは、「永観遅し」という言葉について、「叱ってるような言葉に聞こえるんですけれども。何を疑っておるんだと。何を迷っているんだと。私についてきなさいということで『遅れてくるものを待つ姿勢である』という風に言われてる」と説明する。

情報化が進み、効率が求められる現代。さまざまな場面で、他人と比較をされたり、競争を強いられたりすることも少なくない。そんな時代にあるからこそ、みかえり阿弥陀像と対峙して自らの過去を振り返ることで、自分が知らない間に囚われている価値観に気づかされるのだという。

見返り阿弥陀像の物語を鈴木さんから聞いた小田井は、どこか神妙な面持ちで口を開く。「僕らはその、芸能の仕事をやってますんで、正解がないんですよね。何をやれば合ってますっていうのは人によって多分違うと思うんで」と語るのは、まさに自分の芸能人生を振り返った言葉だった。

芸能のキャリアはモデルからスタートし、俳優、アーティストと経験を積み重ねてきた小田井。「正解がない」なかで試行錯誤しながら進んできた小田井が、ふと振り返ったときに見える景色はどんな色だっただろうか。

「後ろを振り返ってもう1回前を見たら、また違う景色に見えてるかもしれないよって言われてる気がしました」そう言葉を結ぶ小田井の旅を、これからも見続けていきたい。

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