たまたま玄関前で航平の母・涼子と鉢合わせ家に上がることになった太一は、航平の耳が悪化していることや、自分のためにハンバーグを作ってくれたことを聞き、思いをはせる。
そして後日、太一はヤスに「航平はいいやつなんだよ」と航平への思いを明かす。そこに航平がやってきて、太一の話を聞いてしまう。用件を済ませるとそそくさと立ち去ってしまう航平を太一は追う。
聴覚が落ちてきているから聞こえなかったとごまかそうとする航平だったが、思い直して太一の声だけははっきり聴こえると腹立たしそうにいうと、太一はろくに説明もせずに縁を切ろうとしたと、航平を責める。
自分の気持を言わない航平に対して太一が「頼むからもうひとりで我慢なんかすんなよ。最初から諦めたりすんな」と泣きながら言うと「なんで太一が泣くの?」と言って、涙をこぼす航平。「わかんねぇよ」という太一を見守ってほほ笑むと、航平は太一の腕を取って引き寄せて、突然キスをする。
「やっぱ、わかってなかった。鈍いよね、ほんと。でも、俺はそういう太一が好きだよ」と航平は太一に告げる。そして、何も言わずに航平を見つめる太一に「俺さ、本当は聞こえなくなることより太一に嫌われるんじゃないかって思うほうが怖かった」と続ける。「ごめんね。でも、言えて良かった。今までほんと、ありがとう」と航平は優しく笑いかけると、太一を残して立ち去っていくのだった。
太一の思いも航平の思いも伝わってきて、とめどなく涙があふれてきてしまう。航平の諦めとお別れの気持ちも入り混じったようなキスは切なくて尊くて、感情が渋滞してしまった。SNSでも「苦しい…」「うがっ…たすけて」「号泣してしまう」「5話、ありがとう 神回、ありがとう」「尊死」「はわわ…」と言葉にならない興奮のコメントが寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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