【漫画】倒したはずの獣王は生きていた…医者となりモンスターの治療をする獣王と、冒険者である少女との物語に「発想面白い」「素敵なお話」などの声

2024/08/10 18:00 配信

芸能一般 インタビュー コミック

『獣王と薬草』が話題(C)坂野旭・艮田竜和・ももちち/小学館 

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、マンガワンに掲載中の原作:艮田竜和さん、作画:坂野旭さん、キャラクターデザイン:ももちちさんの作品『獣王と薬草』より『勇者に負けた獣王が医者になった話』をピックアップ。

担当編集の小林翔さんがX(旧Twitter)で本作を投稿したところ、多くの「いいね」と反響コメントが寄せられた。本記事では、作画を担当された坂野旭さんにインタビューを行い、漫画を描く際のこだわりなどについて語ってもらった。

死んだと思っていた獣王は医師となっていた…

『獣王と薬草』第1話より(4/69)(C)坂野旭・艮田竜和・ももちち/小学館 

物語は、150年間続いた魔族と人間の戦争が終わり、地上から魔族は消えたものの、モンスターと各地のダンジョンが残った世界のお話。

魔王討伐から20年後、冒険者時代となった現代に生きる主人公・ティナ。彼女は、新人冒険者達の引率として「蒸気の窯」というダンジョンに来ていた。あらかた攻略済みで、新人向けとして知られていたダンジョンだったが、突然ティナたちの目の前に現れるはずのない強力なモンスターが現れる。新人たちを逃がし、一人戦ったティナは大きな傷を負ってしまう。

すると、足音と共に仮面を付けた男が現れる。人だと思い助けを求めたティナだったが、男が仮面を取ったその姿は魔族であった。ティナは魔族が提案した絶対服従の血の契約書に同意し、命を助けてもらうことになった。

目を覚ましたティナは、契約を結んだ魔族にダンジョンのより奥へと連れて行かれる。人間が立ち入ったことのないダンジョンの奥には、まだ多くのモンスターがいた。そして、契約を交わした魔族が20年前に勇者に倒された獣王ガロンであることに気づくのだった。

獣王ガロンに連れられたティナはダンジョンさらに深い場所へ。そこには病に侵されたダンジョンの主・ルビードラゴンがいた。ティナはそこでかつての獣王が医師になっており、モンスターたちを治療していることを知る。「生き続けてさえいれば、呪いが祝福に変わることもある。」と師に言われた獣王は、「死」を呪いにしないために治すのだと語った。そしてルビードラゴンの治療を手伝ったティナは、魔族やガロンのことをもっと知りたいと思うのだった。

作品を読んだ読者からは、「引き込まれる」「ワクワクした」「続きが気になる」など、反響の声が多く寄せられている。

作画・坂野旭さん「心に響くセリフが多くて凄い」

『獣王と薬草』第1話より(59/69)(C)坂野旭・艮田竜和・ももちち/小学館 

――『獣王と薬草』を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

いただいた艮田先生のネームとももちち先生のイラストの雰囲気を損なわないように気を付けつつ、なるべく自分が楽しみながら作画をすることです!

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

絞るのが悩ましいのですが、単行本1巻第4話「真の誓い」でティナが言っていた「命の恩人を売るほど腐ってない!そこに魔族や人なんて関係あるか!!!」というセリフが好きです。魔族と人間の隔たりの歴史の中で、二つの種族が本質的には違わないのではないかと思わせられ、ハッとしました。『獣王と薬草』には心に響くセリフが多くて凄いです...!

――「引き込まれる」「奥深い物語」「超良質なファンタジー」など読者から多くの反響があります。このような反響を坂野さんはどのように感じていらっしゃいますか?

ありがとうございます!泣 読者の方から、そのような感想をいただけてとても嬉しいです!それと同時に、素晴らしい作品とチームに関わらせていただいているなぁ、と感じております。

――坂野さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

個人としては、学生の頃、漫画の話で盛り上がって友達の輪が広がっていった経験があって、そういう「人と人とのポジティブなつながり」を生み出すことに自分がちょっとでも貢献できたら嬉しいなぁと考えています。作品としては、将来的にキャラクターをフィギュアにしていただいたり、ダンジョンの設定を脱出ゲームにしていただけたりしたら、とても嬉しいなぁと妄想しております!

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも『獣王と薬草』を応援してくださり、本当にありがとうございます!いただいた応援がモチベーションとなって、日々頑張ることができております。作画担当として、より一層作品に貢献できるよう、また、読者の皆様に恩返ししていけるよう精進して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします!