<転スラ>新キャラ・モミジ、いきなりベニマルと結婚? テンペストの赤裸々な恋愛事情が明らかに

2024/08/02 08:30 配信

アニメ レビュー

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第64話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会

魔王級の15歳少女、ベニマルに求婚!


300年と少し前、カエデは剣の腕を磨くため、「朧流」の始祖である荒木白夜の元で修行していた。そこには師匠の孫で兄弟子にあたる男がおり、その剣の才能に惚れ込んでいたカエデだったが、その男こそ、現在のハクロウ(CV:大塚芳忠)であることが判明する。カエデの突然の告白に動揺するベニマルだったが、事態はそれで収まらない。カエデは、テンペスト側の条件をすべてのむ代わりに、娘のモミジをベニマルの妻にすることを要求。いきなりの話に思わずお茶を吹き出してしまうベニマル。しかしモミジは、最初こそ慌てふためくものの、やがて「惚れた男を振り向かせてこそいい女」と、俄然やる気を出すのだった。

突然の結婚話に慌てるベニマルと、乗り気なモミジ、複雑な表情を浮かべるアルビスと、三者三様のリアクションが見どころ。さらに注目は、ベニマルたちが帰路についたあと、縁側でお茶を飲みながら、ハクロウに想いを馳せるカエデのシーンだ。ハクロウはすでに死んでいると思っていたカエデだけに、彼がまだ生きていることへの喜び、そしてそんなハクロウが育てた男(ベニマル)に愛娘を預けることのできる嬉しさなど、落ち着いた口調のなかにも懐かしさと喜びが感じられる名芝居。オレンジ色に染まった美しい夕景色、舞い散る桜の花びら、遠くを見やるカエデと、エモすぎるシチュエーションもあいまって、なんとも心が洗われるシーンとなっている。これにはSNSでも「本当に良い画」「ふたりはもう会えないのかな(涙)」などの声が寄せられていた。

謁見式中に恋バナで大盛り上がり! さらに正妻戦争が勃発!?

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第64話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会


時は現在。「謁見式」最終日、リムルの前には、長老の代理としてモミジが参じていた。最初こそリムルに対して過剰とも思える警戒心を見せていたモミジだったが、テンペストに領土的野心がないことが明らかになると態度は一変、会談は平和のうちに終了する。するとそこへ、ファルムス王国から帰還したばかりのハクロウがやってきて、モミジと対面する。じつはモミジは、ハクロウとカエデのあいだにできた娘であり、つまりふたりは父娘の関係だった。ハクロウはモミジに、修行を経てベニマルの心を射止めるように焚きつけると、ベニマルにも「ワシの娘が気に食わんとでも?」とプレッシャーをかける。狼狽えるベニマルだったが、さらに「正妻の座を射止めるつもり」というアルビスからの伝言がトドメとなり、口から魂が抜けていくのだった。こうして、ベニマルの正妻の座をかけたモミジとアルビスによるバトルの実現が濃厚となる。さらにはその熱気に当てられたシュナ(CV:千本木彩花)とシオンもまた、リムルをかけたバトルに心を燃やすのだった。

ベニマルとモミジの結婚話をきっかけにして、話題はすっかり恋愛方面へ。アルビスがベニマルへの恋心を明言したのはこれが初めてで、これはやはりモミジというライバルの出現が、彼女に覚悟を決めさせたのだろう。またリムルを巡っては、これまで牽制しあってきたシュナとシオンがついに対決へ動くなど、女性キャラたちが一気に恋愛モードへと突入していく。さらには男連中も活発で、モテないガビル(CV:福島潤)がモテ男たちに嫉妬し、ゲルド(CV:山口太郎)が同情し、ソウエイ(CV:江口拓也)が一蹴するなど、テンペスト内の恋愛事情がいろいろと明かされた。転スラでの恋愛話はコメディとして描かれることが多いが、「結婚」というパワーワードが出たおかげか、コメディではありつつも、わりと本音が見られたのが嬉しいところだ。これにはSNSでも「謁見式中に恋バナww」「あちこちでリムル公認の恋のバトルが勃発しそうw」などの声が寄せられていた。

■文/岡本大介

アニメ「転生したらスライムだった件 第3期」第64話より(c) 川上泰樹・伏瀬・講談社/転スラ製作委員会