「応答せよ1994」のチョンウと“3秒パク・ボゴム”ペ・ヒョンソンが挑む本格サスペンス「奇跡の兄弟」の見どころ

2024/08/02 18:00 配信

ドラマ コラム

チョンウ&ペ・ヒョンソンのサスペンス「奇跡の兄弟」(C) SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved.

「応答せよ1994」(2013年)で大ブレイクした実力派俳優チョンウと、話題作に出演が続くイケメン俳優ペ・ヒョンソンのタッグが新鮮な韓国ドラマ「奇跡の兄弟」(2023年)が、8月6日(火)夜11時から衛星劇場で日本初放送される。2人が挑むのは、人気作を多数生み出してきた脚本家&演出家が手掛ける本格サスペンスだ。愛すべきキャラクターと緻密(ちみつ)に計算されたストーリー展開が魅力の本作。そのスタートを前に、ドラマをもっと楽しむためのポイントを紹介する。

謎だらけのサスペンス「奇跡の兄弟」あらすじ

「奇跡の兄弟」(C) SLL Joongang Co.,Ltd all rights reserved.


「奇跡の兄弟」は、売れない作家志望のドンジュ(チョンウ)と、ドンジュの前に突如現れた謎の少年(ペ・ヒョンソン)が出会い、奇跡を起こしていく本格ヒューマンミステリー。

有名作家になることを夢見ながらもなかなか芽が出ず貧乏生活を送るドンジュはある日、車の前に急に飛び出してきた少年を轢いてしまう。少年は病院で奇跡的に目を覚ましたものの、記憶を失っており自分の名前すらわからない状態。そして、自分でもコントロールできない“不思議な力”を持っていた…。

一方ドンジュは、ちょっとした出来心から少年のリュックにあった小説の原稿を自分のものとして出版。あろうことか、それがベストセラーになってしまう。少年の臨時保護者として一緒に暮らし始めたドンジュだったが、本のヒット後、小説の内容と同じ事件が実際に起こっていることがわかり、小説の秘密を知る人物から連絡を受ける――というストーリーが展開する。

チョンウとは? 「応答せよ1994」でブレイクした実力派


ドンジュを演じるのは、社会現象にまでなった大ヒットドラマ「応答せよ1994」でヒロインの幼なじみ、愛称“スレギ”を演じたチョンウだ。“ゴミ”を意味するスレギというあだ名で呼ばれ、性格もだらしないスレギだが、恋をしたときに見せる表情は見違えるほどロマンティック。そのギャップの演技で韓国中の女性視聴者のハートを掴んだ実力派俳優だ。

この「応答せよ1994」で一躍ブレイク後、ヒット作に多数出演してきたチョンウが「奇跡の兄弟」で演じるのは、作家の夢にしがみつき借金ばかりの生活を送るキャラクターだ。プライドだけは高く、すぐにどなり散らしたり他人の原稿を勝手に拝借して出版社に持ち込んだりするなど、弱い面も多いドンジュ。だが、母親を侮辱されて本気で怒ったり、不思議な力に戸惑う少年を親身になって支えたりと、ふとした瞬間に愛情深い一面も覗かせる。根はとっても“いい人”なのだ。

記者のインタビューに答えて創作の苦しみについて語るシーンでも、相手の目を真っすぐに見て言葉を紡ぐ姿は誠実そのもの。他人の作品を拝借して成功した“偽ベストセラー作家”のはずなのに、「僕にも奇跡が起きたんです」と語る言葉が不思議なほど真っすぐに響いてくる。演技を超えた人間性のようなものが全身から立ち上っている、そんな印象だ。

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