コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョンマンガ部」。今回は、『隣のヤツに ふりまわされる話』を紹介する。作者の虎太郎さんが、7月7日にX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.8万件を超える「いいね」やコメントが多数寄せられた。本記事では、虎太郎さんにインタビューを行い、創作の裏側やこだわりについて語ってもらった。
学校の教室で会話をする男子グループをじっと見て、「朝から元気だなぁ…」と心の中でつぶやいたのは陰キャな生徒。「俺は陽キャが苦手だ。あの『ウェイ☆』って感じのノリも、自己中心的なところも何もかも」と苦手意識を持っていた。
「俺とは住む世界が違い過ぎる。席が遠い分、関わることは基本無いだろうけど…」と思っていたが、席替えで“陽キャ”の夏川が隣の席になってしまった。
その後、席の移動やHRが終わり、「1限なんだっけ」と夏川が話しかけてくる。陰キャの生徒は「急に話しかけてきた」「うげー」と思いながらも「数学」と答える。すると「教科書野田に貸したままだ」と思い出した夏川に、教科書を見せてほしいと頼まれ、陰キャの生徒は渋々教科書を見せてあげることに。
陰キャの生徒が「流石に断るわけにはいかないし…」と思っていると、まだ休み時間中にも関わらず、夏川が早くも机をくっつけてくる。そして困惑する陰キャの生徒に対し、「どうせくっつけんだから良くね?」と一蹴する夏川。
さらに、陰キャの生徒が机の上に置いていたグミを見つけて、「うまいよなそのグミ」「しかも期間限定じゃん」「一個ちょーだい」と言って、口を開ける夏川だったが――。
この漫画を読んだ人たちからは、「陰キャに振り回される陽キャ…たまらん」「大好きな設定です、ありがとうございます!」「照れてる顔かわいすぎん?」「いいぞもっとやれ」「にやけた」など、多くのコメントが寄せられている。
――『隣のヤツに ふりまわされる話』を制作したきっかけや理由があればお教えください。
薄っぺらい解答しかできず恥ずかしいのですが、ヘアバンドをつけた陽キャと、照れ顔が描きたかったからです(笑)。
――本作を描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。
タイトルで騙したかったので、最初の4枚で「隣のヤツ」が誰のことを指しているのか誘導するような話の流れにしました。最後まで読んだ後なるほどね!って思っていただけたら大成功です!あとは、ちょっとしたところでキャラの違いを出せるように描きました。姿勢に注目してほしいです!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
気に入ってるシーンは「はい」と、袋ごと渡す陰キャな生徒と「あ」と、いつものノリで口開けて待ってる夏川のシーンです。正反対な2人のすれ違ってる感が好きです。気に入ってるセリフは「声がデカい」「距離が近い」「陽キャ怖い」です。テンポ感が良いので(笑)。
――普段作品のストーリーや展開はどのようなところから着想を得ているのでしょうか?
身近に感じたことや、体験したことから得るのが多い気がします。最近ですと「顔なし上司の秘密」はスーツ屋のヘッドレスマネキンを見て、特別な相手にしか顔が見えなかったら面白いかなと、ふと思い浮かんだのがきっかけです。
――作画の際にこだわっていることや、特に意識していることはありますか?
指先まで感情を表現するよう、意識して描いてます!
――今後の展望や目標をお教えください。
目標はデカい方が良いので、ドラマCD化とアニメ化です!音や声がついて動いてる姿を見てみたいです。いつか達成してみせます!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも本当にありがとうございます!
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)