西山秀二が語る桑田真澄の学生時代 「プロ野球投げてた桑田がそのまま」驚きの制球力を誇るレジェンドの伝説

2024/08/06 12:00 配信

バラエティー レビュー

西山秀二が語る桑田真澄の学生時代※提供画像

7月30日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)。今回のゲストは100勝100セーブ、ノーヒットノーランを達成した佐々岡真司と、南海ホークス、広島東洋カープ、読売ジャイアンツで活躍し、ゴールデングラブ賞を2回受賞した西山秀二だ。カープの同学年バッテリーである2人が、“孤高の天才”前田智徳の現役時代や桑田真澄の伝説を語る。

“後輩なのにオーラがあった”選手


最初のコーナーは、佐々岡と西山が選ぶ“広島カープの〇〇No.1”。各テーマについて、No.1にふさわしい人の名前を挙げてもらう。

最初のテーマは、“オーラがある男No.1”。これにはMCを務めるますだおかだ・岡田圭介が先んじて、山本浩二、衣笠祥雄、ジム・ライトル、エイドリアン・ギャレットといった名選手たちの名前を挙げる。すると佐々岡は岡田の予想に「古いっすね」と言って笑いを誘い「シェーンは知ってますか?」と岡田に質問。すると岡田から「シェーン カムバック!」と叫び声が響き、スタジオが笑いに包まれた。

平井理央が仕切り直して、平井の「せーの」という掛け声とともに2人の思い浮かべる人物の名が挙がる。佐々岡と西山が名前を挙げたのは、“孤高の天才”前田智徳だ。

前田は1989年のドラフト4位で広島カープに入団し、現役時代は通算2119安打を記録した。名実ともに天才のレジェンドといって差し支えないが、岡田にはひっかかる点があるようす。前田は佐々岡や西山よりも年下のため、先輩から後輩に対してオーラを感じるのかという疑問をぶつける。

すると西山は「みなさんは“いまの前田”しか知らないでしょ」と一蹴。いまはテレビでニコニコと話ている前田だが、「現役のときはあんな、一言もしゃべらなかったですから」という。西山は当時の前田の雰囲気について、「練習やってるときに声かけられない」「いらんこと言えない」と振り返った。

“孤高の天才”と呼ばれていた前田は近寄れないオーラを発していたようで、室内で前田がマシンを使ってバッティング練習をしているとその横で打つのもはばかられたそうだ。「邪魔になるんじゃないか」と気を遣ったという西山の言葉に、MC・平井理央は「えぇ〜そんなに?」と驚きの声を上げた。たしかに上下関係に厳しいスポーツ界の話とは思えないほど、意外な話ではある。

「ちょっとまって、え〜?」と岡田が驚きの表情で西山を指さすと、「だって活躍しているのは向こうやし」「それはしゃぁないわね」と冗談めかして言う西山。あけっぴろげな言い方に、スタジオには笑い声が響く。

「近寄れないです本当に」重ねて言う西山の表情からは、当時の前田のオーラが相当なものだったことが伺える。「怖い武士みたいなもん」「近寄ったら切られる」と前田を武士に例えて、4つ下の後輩を怖がる西山だった。

中学時代から一際目立っていた桑田の存在


ガチャガチャで出てきたテーマに沿ってトークを展開する“ガチャガチャダグアウトのコーナー”で、西山が引き当てたトークテーマは、“桑田真澄伝説”。このトークテーマを読み上げた瞬間「おかしいんちゃう」「なんかやってるでしょ」と番組スタッフの方を向いてツッコむ西山に、またしても笑いが起きていた。

桑田とは子どもの頃から家が近所で、幼稚園から一緒の仲だったという西山。中学のときに西山と桑田がバッテリーを組み、大阪府大会で優勝した経歴を持っている。

桑田は小学生のとき、たくさんのプロ野球選手を輩出している大阪府の中学硬式強豪チーム“八尾フレンド”に所属していた。そして中学入学を境に八尾フレンドを辞め、中学の準硬式の野球部に入ってきたという。離れた場所のボーイズリーグだと土日しか練習ができないが、中学の野球部であれば毎日近所で練習ができるということで入部を決めたのだとか。

西山はそうした学生時代を振り返り、「入ってきたらもう…すごいじゃないですか1人だけ(笑)」と笑う。また突出した投球力について、「プロ野球投げてた桑田がそのまま中学で投げているもんですから」と学生時代からプロと変わらない球を投げていたと語る。

桑田と中学でプレーしていたときの西山のポジションはキャッチャー。ピッチャー志望で入部したが、監督に「キャッチャーせぇ」と一蹴されてしまったそうだ。中学のときにキャッチャーとして最初に組んだのが桑田だったため、桑田のレベルが当たり前と思ってしまっていたというエピソードを明かす。

桑田は中学時代から大きなカーブや、スラーブ、カットを投げたりと、高い制球力を誇っていた。そのため西山は「キャッチャーがワンバン止めなあかんの知らんのです」と語る。ピッチャーの球が狙いを逸れてバウンドしてしまったとき、キャッチャーがいち早く捕球して次へ繋げる…という基本動作が桑田相手だと必要なかったというのだ。「構えたらそこに来るもんや思っているから」と、桑田とバッテリーを組んだが故のエピソードが飛び出していた。