自分が書いた思いが水季に影響を与えたことを、弥生が今後も知ることはないだろう。朱音に対して産む決意を「神のお告げ」とごまかした水季も、夏が弥生と付き合う未来があることも当時は分からなかった。ドラマらしいドラマチックさだが、ときに現実でもそんな運命のつながりはあるはずだ。
弥生のいまの幸せは、夏といることにある。
夏の弟・大和(木戸大聖)とカフェで会話しているシーンで、急に恋人に子どもがいることが分かった現状を心配する夏の母・ゆき子(西田尚美)からの「弥生ちゃんは弥生ちゃんの意思だけで決めたらいい」という伝言を受け取った弥生。「大丈夫。今はホントにいたいからいるだけ」と答えた。
その後、大和が自分にとって姪となる海がかわいいと顔を緩ませると、弥生も同意。「分かる、好きな人の子どもって、こんなにかわいいんだ!って。やっぱ似てるとこ、ちょいちょいあるしね」と一気にまくしたてた弥生に、大和は「“好きな人”」とツッコミを入れた。
“好きな人”とナチュラルに出た本音が尊かった。好きな人との幸せが続きますようにと願うばかりだ。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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