コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回紹介するのは、さかいワカさんがX(旧Twitter)上に投稿した漫画「キズモノ」だ。8月7日時点で4.7以上のいいねがつく反響が集まり、話題となっている。今回は作者のさかいワカさんに制作の背景を伺った。
主人公の杵築 未央(きずき みお)は、顔に大きな傷があるOL。
自己肯定感も低く周りから仕事を押し付けられ素直に従っていた。
そんな杵築さんに優しく声をかけたのが、同僚の小山 碧(こやま あおい)。
「あんなの断って杵築さんも好きに遊べばいいのに」と言いながら杵築さんの仕事を手伝う小山くんに「私みたいな女とじゃみんなお酒飲むのも嫌でしょうし…」と答える杵築さん。
「そんなことないよ」と否定し、「飲み会よりも杵築さんとコーヒーを飲むことを選ぶくらいには杵築さんのそういうところ好きだよ」と小山くんは杵築さんを肯定した。
その後もお礼として杵築さんが小山くんに手作り弁当を渡したり、小山くんの助けるため杵築さんが“彼女役”を買って出たりと、少しずつ2人の距離は縮まっていく。
今作は、そんな2人が繰り広げる胸キュンオフィスラブストーリーだ。
実際に漫画を読んだ人達からは「尊い」「癒された」「良作」「理想的な社内恋愛」「こういうのたまらなく好き」と、いった声があがっている。
今回は、作者・さかいワカさんに『キズモノ』の制作について話を伺った。
――「キズモノ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
もともと創作マンガをSNSに投稿していたのですが、ここ最近はややセクシー路線の漫画を多く投稿していたこともあり、初心に帰ってストレートなラブコメを描きたいな、と思ったのがきっかけです。
傷のある人物をモチーフにしたのは僕自身も体に傷があるので、こういうキャラクターで試しに一本描いてみようと軽い気持ちで描き始めました。
――「キズモノ」を描くうえでこだわった点や、「ここを見てほしい」というポイントがあればお教えください。
普段は男性読者をターゲットにした漫画を描くことが多いので、今作はあえて女性の方にもできるだけ読んでもらえるように、と意識しました。
見てほしい点は…難しいですね(笑)
キャラクターたちの掛け合いやストーリーを、ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです。
――普段、ストーリーやキャラクター設定はどのようなところから着想を得ることが多いでしょうか?
やはり過去に見た作品からヒントを貰うことが多いです。一時期、映画にハマって毎日のように見ていたことがあったので、その時見た作品からの影響が強い気がします。
――漫画を描く際に大切にしていることや意識していることはありますか?
出来るだけ読み易く分かりやすい内容や表現にすることと、SNSは双方向的な部分があるので読者がコメントなどでどう反応するかも込みでデザインすることを意識しています。
例えばギャグなら「っておーい!なんでやねん!」みたいに突っ込みやすかったり、恋愛パートなら「告白しちゃえよー!」って思わずコメントしたくなるよう設計しています。
――さかいワカさんの今後の展望や目標をお教えください。
今作で出来るかはわかりませんが、将来的には商業での出版やアニメ化、ドラマ化のようなメディアミックスを自分の作品でしてみたいというのが目標です。
KADOKAWAさん!どうですか!よろしくお願いします!(笑)
――最後にさかいワカさんの作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
いつも拙作をお読みいただき、ありがとうございます。皆さんのおかげで、活動を続けることができています。
皆さんが居続けて下さる限り僕も描き続けようと思いますので、気が向いたときやちょっと時間が空いたときに、また読んでもらえたら作者冥利に尽きます。
なのでみんな、これからもどうぞよろしくね。
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