――撮影現場で目撃したハプニングや面白エピソードがあればお聞かせください。
大杉:メイキング動画などでも、お二人ともサービス精神旺盛で、カメラを向けたら大体踊ったり歌ったりしてくれるのですが、そうではないところでも仲良く楽しそうにしています。その裏で、実は真剣にお芝居の話をしていたり…という関係性ができていますね。
先日SNSに上がったけんかしているようなそぶりのメイキング動画は、“今日はけんかしようぜ”とお二人で決めた設定だったらしく、撮影現場を楽しみながら作品づくりをされているという印象があります。
上浦:オフ動画やTikTokでも、2人そろって様子のおかしさが加速していっている感があり、撮っていても笑いをこらえきれないときがあります(笑)。
私的にとても印象的だったのは、第1話のラストシーンの撮影でした。酔った勢いで彩香ちゃんが弘子先輩に「本当に好きなんです」と本音をぶつけるのですが、原作でも号泣しながら伝える描写になっていたので、監督とも相談して、“ここで涙があふれてくる”というお願いをしたんです。
そしたら、加藤さんがカンナさんに相談に行っていて。その姿を見ていたら、加藤さんにとってカンナさんは尊敬していて信頼できる先輩であり、カンナさんもまた加藤さんをとても大事に思っているのがよく分かりました。
――初共演でありながらも、強い信頼で結ばれた関係性なんですね。
上浦:はい。加藤さんは人見知りとおっしゃっていたのですが、カンナさんの距離感の探り方が非常にお上手で。早い段階から、すっかり打ち解けられていました。独特すぎる冗談で加藤さんの緊張をほぐされています(笑)。カンナさんが来たら、加藤さんの顔もパッと明るくなる感じですね。
一方で、実はカンナさんもそんな加藤さんがかわいくて仕方ないんだろうなということが伝わってくるような雰囲気です。カンナさんも加藤さんが来たらとても楽しそうで、そんなお二人がかわいらしいです。
――最後に、第7話から最終話に向けての見どころと視聴者へのメッセージをお願いします。
上浦:第4話までは明るくコミカルなラブコメが続いてきましたが、第5、6話では、ラブストーリーとして2人の人間の本質を掘り下げて描きました。
秘め続けていた弘子先輩の過去が明らかになった後、今まで“ただ好き”という一心で弘子先輩に立ち向かっていた彩香ちゃんが、“弘子先輩のために自分に何ができるか”ということに気持ちを割いていくようになるのですが、その2人の関係性の尊さが楽しんでいただける1つのポイントなのかなと思っています。
第7話では弘子先輩が頑なになる理由を知った上での彩香ちゃんの成長と、本当の強さ、人間的なかっこよさが1つの見どころですし、“シゴデキ”で普段かっこいい弘子先輩の人間らしさが彩香ちゃんの前でだけ存分に出てきます。それが弘子先輩そのものの魅力につながっていたらいいなと思っています。
さらに、お二人がこの作品で初めてチャレンジしたあのシーンもあります。原作の中でもとっても大事なシーンなのですが、皆さま心してご覧いただければと思います!原作3巻の最後までできるだけ入れて実写化しており、全員でかなり気合を入れて挑んだ勝負シーンがたくさん待っていますので、お楽しみに。
大杉:第6話で、彩香ちゃんが“本当の弘子先輩ってなんなんだろう”ということを考え、弘子先輩も隠していた本当の自分の姿を彩香ちゃんに見せていくのですが、その先で、2人の関係性がどうなっていくかというところに注目してほしいです。屋上のシーン含め、見どころいっぱいの第7、8話なので楽しみにしていてください。
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