生徒役のキャスト陣に撮影現場で印象に残っているエピソードを尋ねると、茅島は「文化祭のシーンで(りおが担任を受け持つ)3年C組は劇をやろうって決まるんですけど、それが長崎弁を使う劇で。私は長崎出身なので、監督が『玲奈(役の茅島)にみんな長崎弁教えてもらってね』って言っていたんですけど、誰からも聞かれなくてすごい悲しかったです(笑)」と切ないエピソードを披露。
一方、多くの生徒役のキャストから挙がったのは、生田の「先生ぶり」にまつわるエピソードの数々。鈴木は「学校のシーンでは、生田さんが本当に先生らしく、生徒に囲まれながら会話をしている姿がすごく見えて。(それを見て)本当に『先生だな~』って思いながら話しに行きました」と、普段から生徒役のキャストと積極的にコミュニケーションを図っていた生田の様子を明かす。
橘が「授業中のシーンを撮影している合間の、カメラが回っていない時の生徒への目線がすっごい温かくて」と語ると、茅島も「本当に空気がすごい柔らかくなるっていうか、私たち生徒を見守ってくださる目線が、安心してお芝居できる感じがすごくしますね」と、生田が生み出す現場の雰囲気がキャスト陣をやりやすくしていたと強調した。
永瀬は、「学校での撮影中はクーラーも切っての撮影で教室がとっても暑かったんですけど、生田さんは本当にお優しくて。控室に戻った時、生田さんが塩分チャージのタブレットみたいなのを生徒一人ずつに渡してくださったんです。生徒の健康管理まで気を配ってくれて『すごい視野の広い方だな』って(笑)」と、生田が生徒たちの体調まで気遣っていたことを告白。
それに加えて小栗も、「猛暑の中での撮影が続いていて本当に大変だったんですけど、そこで塩分チャージ+冷たい飲み物と冷たいゼリーを生田さんが持ってきてくださって。スタッフさんも含め皆さんみんな癒されましたし、本当に涼しく過ごせましたし、プライベートでもちゃんと気を使っていただいて感謝しています」と述べた。
そんな生徒たちの言葉に、生田は「なんか照れますね(笑)。みんなが(自分の振る舞いを)どう思ってるのかって今の今までわからなかったので、すごくうれしいです」と喜びを。
その上で「私も生徒の皆さんの眼差しを受けながら教壇に立つっていう緊張感は初めて味わったので、最初の方はリアルに緊張していたんです。一緒に過ごす時間が増えるにつれて、生徒の皆さんからもらう目線で逆に『自分も頑張らなきゃ』『もっと何かできることないかな』と思わせてもらったので、私も感謝してます」と、彼らの存在が自分を高めてくれたと振り返った。
座長・生田の奮闘ぶりには、“大人キャスト”からも絶賛のコメントが相次いだ。萬田は「撮影中はずっと『笹岡先生』だったので、今日初めて生田さんに会った感じがしますよね」と、常に役柄を背負っていた生田の現場での佇まいに言及。
また、「面白いのは、生徒役の方たちが先生を褒めてくると、学園長としてなんだかうれしい」と役柄ならではの思いを。すると生田は、「生徒の皆さんが褒めてくださると、前列(大人キャスト)の皆さんがすっごいニコニコして見つめてくださって、私は倍でうれしくなりました」と笑顔を見せた。
柳沢は、共演したシーンで生田がうっすらと涙を浮かべるほど役柄に感情移入して演じていたことを称賛。だが、「リハーサルやテストも入れて7~8回(同じシーンを)やってるんで、僕の方にカメラが向いている時はもう涙出てなかった」と冗談めかしく明かすと、生田は「慎吾さん、それは良くないですよ! 私だって一瞬一瞬一生懸命やってるんですから!」とクレームを入れ、会場を大いに盛り上げた。
そんな中、学校での様子を知らない母親役の田中は、「皆さん『先生っていうイメージがすごく強い』って言われてたんですけど、私は家のシーンしかなかったので(私にとっては)本当に普通の娘で。悩みを持った今どきの女の子代表みたいなりおちゃんしか知らなくて、ちょっとビックリします」と、学校現場とは異なる生田の様子を母親目線で表現。
さらに、「彼女が大切なお話を私たち家族にしてくれるシーンがあったんですけど、その時に『お父さんとお母さんにきちんと言いたいからアドリブでもいいから言わせてほしい』と言ってくれたことがありまして。それで台本にはなかったせりふを言ってくれたんですが、『こんな風に言ってもらえたらこの後の芝居こんなに変われるんだ』というくらい変わって。本当にすごかったです」と、生田の芝居への向き合い方を褒めちぎった。
その言葉に、父親役を演じた高橋も「感動しましたね。いつもあんな風にやりたいよね」と称えつつ、「(笹岡家は)女の子2人の家庭で、(田中演じる)奥さんも元気なので、『女の子2人いる家庭のお父さんっておとなしくなるんだな』と。でも、(生田演じる)りおが落ち着いてふんわりしているから、僕はりおが癒しでしたね」と、家族のシーンの様子を振り返った。
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