沢口愛華「グラビアは“天職”、やることを1本に絞るのはもったいない」、クスッと笑えるラブエロコメディ<サバエとヤッたら終わる>

2024/08/10 18:00 配信

ドラマ インタビュー

サバエと自身の共通点は「内弁慶なところ」


ーーサバエをどのようなキャラクターだと解釈しましたか?

監督にいただいたサバエについての資料を読んだうえでなんですけど、登場人物の誰よりも大人なキャラクターだと解釈しました。わざとふざけたり、空気を読まなかったりっていうところが愛おしいですね。だからこそ、宇治(濱田龍臣)じゃないといけないと思わせる仕草が良いなと思います。サバエは暴走するシーンが多くて、やりすぎると嫌な奴に見えるかもしれないなと思ったので、どこか可愛く思われるというか、憎めないようなキャラクターにしようって意識は皆共通で持っていましたね。

ドラマ『サバエとヤッたら終わる』鯖江 レイカ(沢口愛華)(C)早坂啓吾・新潮社/ヤッたら終わる製作委員会


ーーサバエと沢口さんの共通点はどういった部分でしょうか?

実は自分と似ていて共通点が多いなと思ったんです。容姿も似てる(?)し、内弁慶な内面も似てるなと。サバエには宇治にしか見せないおちゃらけた部分があるし、外でしか見せない顔もあるし。私も心を開く相手を勝手に決めるタイプなんですよ。だからこそ入っていきやすいだろうなって思ってたんですけど、いざ台本を読んで演じてみたら、「ヤバい、全く違う!」ってなりました(笑)。これサバエじゃない、まずいってなって。そこから撮影までずっと悩んでましたね。

ーーなぜ違うと思ったのでしょうか?

今振り返ってみると、いらない人間味を出しちゃってたんだと思うんです。それって「自分」だなって。沢口愛華が入っちゃってるんだなと。演技の現場の数を踏んでなさすぎて、何をどこまでやったらいいのかとか、台本の解釈は合っているのかとか、初めて経験することが多くて、だからすごく考える時間がたくさんあったと思います。

ーー難しいなと感じる部分について、どう乗り越えたんでしょうか?

それこそ監督とは2人でご飯に行って、相談しましたね。もつ鍋とお酒を頼んだんですけど、どちらにも手を付けず、2人でずっと台本を読んでました(笑)。それでもまだ消化しきれていないことが残って。でも現場に入ったら、なぜか思うようにできたんですよ。周りの方がサバエじゃんって持て囃してくれたのもあるし、宇治役の濱田さんのおかげでもあるし、監督と真剣に話した時間があったからこそサバエにスッと入れたのかなと思っています。

ドラマの撮影現場は「初めて楽しいと思った」

「サバエとヤッたら終わる」第1話より(C)早坂啓吾・新潮社/ヤッたら終わる製作委員会


ーー撮影現場はいかがでしたか?

大学生の話だから、飲み会があったり大学での話があったりで、皆でわちゃわちゃする場面が多かったんですよ。だからすごく楽しかった。自分が大学通っていたらこんな感じだったのかなっていう疑似体験もできたし、皆ノンアルを飲んでいるけど空気が温まりすぎて、苦しいって言いながら皆で乾杯して。ドラマの現場でこんなに話したのは初めてで、すごく楽しかったです。

ーーサバエには卑猥なセリフがありますが、抵抗はありませんでしたか?

pixivとか二次元コンテンツを見て育ってきた人間なので知識は備わっていたから恥ずかしさはなかったんですけど、抵抗がなかったというと嘘になるかも。知識としては知っていても、友達にそういう話をすることはなかったので、どういうテンションで話すんだろうって思ってしまって。濱田さんもオタク気質な人なので、お互い同じようなテンションで話せていたと思います(笑)。

「サバエとヤッたら終わる」第1話より(C)早坂啓吾・新潮社/ヤッたら終わる製作委員会

ーー濱田さんと打ち解けることができたのですね。

そうですね。濱田さんとは本読みの時からご一緒する機会があったので、たくさん話してたと思います。特に「ウマ娘」の話をたくさんしましたね。ウマ娘のシーズン2・3がすごく良いから見てって言われていたんですけど、一回も見ずに「まだ見てないっス」みたいな感じで(笑)。濱田さんが相手役で本当によかったです。積んでる現場数も多くて見えている世界が全然違うので、頼りにさせていただきました。勉強になったし、一緒にお芝居させてもらって楽しかったです。

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