俳優の藤原竜也が8月12日、都内で行われた舞台「ハリー・ポッターと呪いの子」の総観客100万人突破記念イベントに出席。長期間続けていることや、19年後はどのような活動をしていたかなどについて語った。
同舞台は、小説「ハリー・ポッター」シリーズの作者であるJ.K.ローリング氏が、ジョン・ティファニー氏、ジャック・ソーン氏と共に書き下ろした同シリーズの8作目。小説の最終巻から19年後が舞台で、父親になったハリー・ポッターと、その息子・アルバスの関係が軸に描かれている。東京公演は2022年7月8日に開幕し、それ以降もロングラン上映中となっており、8月9日をもって総観客数100万人を突破した。
初代ハリー・ポッター役の藤原は、総観客数が100万人を突破したことについて「毎日芝居をしていただけなので、何人集まっているんだろうって考えはしなかった。でも、最短の時間で100万人を突破したのは非常にすごいことだと思います」と喜び、「観客の皆さんに支えていただかなければ成立しないことです。改めて数字を聞くと、すごい人に支えられてここまで来ているんだなって。ありがたいことだと思います」と感慨深げな表情を見せた。
同舞台がロングラン上映していることにちなみ、自身が長期間続けていることを聞かれると「日々の体調管理」と答え、「毎年舞台に立たせてもらって、演劇ってのは毎日やるわけです。舞台に立って当然なんですけど、そのための体調管理。食事やトレーニング面含めて」と話した。
「20、30代の頃は若さで突っ走れた」とのことだが、「40歳を超えてくると健康第一になってくる。いろいろなところが痛かったり」と告白し、「いつになっても健康に気を使って表現をしていく、演劇と向き合っていくってのがテーマになっていきますね」と続けた。
さらに、100万人突破ということで、今後突破したいことについては「基本、突破したくありません!」と言い、「先の目標を決めたりしない。目の前にある作品のワンシーンワンシーンを、いいものに終わるようにする」ときっぱり。
また、100万人突破の偉業と絡め、さまざまな偉業を成し遂げた2024パリオリンピックの話題も上がった。バスケットや卓球、マラソンなど複数の競技を観戦していたそうで「今後は、現地に行って応援したいなって気持ちにさせられたパリオリンピックです」としみじみ。
司会から「キャスターをやられたらどうですか」と勧められると、「絶対にできないと思います(笑)。大変でしょうね。やってみたいなとは思えないですね…」と首を横に振っていた。
そして、この日は東京タワーを同作に登場する魔法学校の4寮カラーに点灯する企画を実施。「点灯式はあまり人生の中で経験できることではないので、非常に楽しみにしていました」と声を弾ませた。
同舞台は19年後の世界を描いているとのことで、19年後自身はどのような活動をしていたいかという質問には「60歳ですか。きょう東京タワーの点灯式ということで、最初で最後だと思っています。19年後くらいには、また点灯式で呼んでいただけるような作品に出ていられたらいいなって感じはしています」と意気込んでいた。
◆取材・文=大野代樹