<逃げ上手の若君>「あんな少年声もいけるんか…」「声変幻自在かよ」新キャラ・玄蕃を演じる悠木碧の名演に視聴者反応

2024/08/14 19:20 配信

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アニメ「逃げ上手の若君」第五回が放送©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会

TVアニメ「逃げ上手の若君」(毎週土曜深夜11:30-0:00ほか、TOKYO MXほか/ABEMA・ディズニープラス・FOD・Hulu・Leminoほかで配信)の第五回が8月3日に放送された。主人公の北条時行と弓の名手・小笠原貞宗の犬追物対決がついに決着。そして、新たな郎党候補として狐の面を被ったキャラクター・風間玄蕃が登場した。原作ファンも納得せざるを得ない悠木碧の名演に視聴者から絶賛の声が上がっている。(以下、ネタバレを含みます)

「逃げ上手の若君」


本作は、「魔人探偵脳噛ネウロ」「暗殺教室」で知られる松井優征が週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載中の歴史スペクタル漫画を原作としたTVアニメ。鎌倉幕府滅亡の後、北条家の生き残りである主人公の北条時行が動乱の世を駆け抜ける姿を描く冒険譚だ。

アニメーション制作は「SPY×FAMILY」や「ぼっち・ざ・ろっく!」などを手掛けるCloverWorks、監督は「ワンダーエッグ・プライオリティ」で副監督を務めた山崎雄太、シリーズ構成は「その着せ替え人形は恋をする」の冨田頼子、キャラクターデザインは「劇場版ポケットモンスター ココ」で総作画監督を務めた西谷泰史が担当。奇才の製作陣が、美麗かつ迫力のある映像で歴史の一片を紡ぐ。

時行vs貞宗の犬追物対決がついに決着!

アニメ「逃げ上手の若君」第五回より©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会


足利尊氏(CV:小西克幸)に命じられ、北条の残党を殲滅すべく諏訪の領地にやってきた小笠原貞宗(CV:青山穣)と犬追物で対決することになった北条時行(CV:結川あさき)。並外れた視力を持つ貞宗に点差をつけられ、かつ頭に怪我を負ってしまった時行は追い込まれていく。

どうにか巻き返そうとする時行だが、貞宗の邪魔が入り、思い通りにいかない。そんな中、諏訪頼重(CV:中村悠一)は「逃げながらの射撃を編み出すのだ!」とアドバイスする。

第五回の大きな見どころとなったのが、時行が「パルティアンショット」を射つ場面だ。パルティアンショットとは、紀元前に中東のパルティア王国が世界最強の国家だったローマの大群を撃破した後ろ射ち戦術のこと。

馬上で身体をひねり、敵に逃げながら矢を放つ、まさに“逃げ上手”な時行にぴったりの方法だ。もちろん、この時代の日本に「パルティアンショット」という言葉はなく、「押し捩り(おしもじり)」あるいは「押し捻り(おしひねり)」と呼ばれていた。だが、未来を見通せる頼重は「未来ではもっと少年心をくすぐる通称で呼ばれるようだ」とニヤリ。こうした頼重のメタ的な発言もちょっとしたスパイスとなっている。

そして時行はこの戦術で貞宗に二発の矢を当て、見事に逆転勝利を飾った。頼重の抽象的なアドバイスから自分に合った戦術を生み出す咄嗟の判断力や、曲芸射撃を可能にする平衡感覚と柔らかい身体。時行の潜在能力が大いに発揮されたエピソードだった。

アニメ「逃げ上手の若君」第五回より©松井優征/集英社・逃げ上手の若君製作委員会